情報部:オペレーター 2024-06-01 17:25:03 |
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>シシィ
──うん、……きっとそう。でも、その人がそうしてくれたのは一度きり。それだけは覚えてる。( 澄んだ蒼に見つめられた朱は戸惑うように彷徨い、埃被った生前の記憶の断片をぽつぽつと語り続け / 埃が払われ、紐が完全に解かれた後に出てくるのは思い出とは呼べない酷な記憶だろう )ねえ、シシィの小さい頃はどんなだった。家族…に、こうやって手を握ってもらってた……?( 今までは自身の境遇ばかりを語ってきたが、相手の話にも興味が出てきた頃合いらしく / 孤児だった故〝家族〟というワードは言い慣れずやや言い淀んでしまいながらも、相手と繋いだ手に視線を落として問いかけ )
>グレイ
分かった。色んなの読んで、グレイがビックリするような、とびっきりの絵本持っていく。( 途方もなくお気楽な顔をして語っているが、今にも狂ってしまいそうな日々の実験から現実逃避しているようにも見えるかもしれない )孤児……院。どうして、孤児院に──……ううん、なんでもない。( 聞き覚えのある単語に深緋を一瞬だけ揺らし、相手の生前について追求しようと言いかけた言葉を飲み込み / 世界の裏側を知らぬまま命を落とした幼子らしいあまりにも稚拙で安直な結論を )キフって、困ってる人たちを助けることでしょ。グレイは凄い人だったんだね。
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