◆ -- B U D D Y ＆ B L O O D Y ？ -- ◆

>エミリー

……、（ 見上げる間もなく合わせられた目線に相手の柔和さが伝わってくるかのようで、眼鏡の奥の金色をじいっと見つめて自己紹介に耳を傾け ）仲良くするって約束はできない。……分からないことがあるなら教えてあげるけど、私のことを〝小さい子〟なんて言う人には教えてあげない。（ 明るいオーラを跳ね除けてぴしゃりと言い放ったのも束の間、此方を認識した際の子供扱いが不満らしくむす、とした雰囲気纏わせ ／ 空いている椅子を指差し、初めて出会った衛生部の彼女に興味を示し ）そこ。座るといい。衛生部、何するとこなのか聞かせて。


>ガブリエル

…うん。屍体になってから喜びを感じたのは初めて。幸運を運んでくれたガブリエルのおかげ。（ 胸を張る相手を当然咎めることはせず、素直に言葉を受け取って小さく頷き ／ 誇り高き大天使の名を持つ相手だからこそ知れたのだと純粋な心で告げた深緋は一点の曇りもなく ）猫。見たことない。……その子、ガブリエルの隣が好きだったんだね。私とおんなじ。（ 隣にいる相手の幸せだったであろう日常の光景に、かつて絵本の中で見た猫のイラストを描き加えるようにして思い浮かべれば自然と穏やかな笑みが浮かび上がり ／ 捉え方は少し違えど、その猫と今の自分を重ねているようで ）