◆ -- B U D D Y ＆ B L O O D Y ？ -- ◆

>トーマ

そう、それは残念。……幸い私はウィジャボード無しでも話せる死者なの、関係構築とやらは口でやりましょう。何故そうまでして屍体とよろしくやりたいのかは知らないけれど。( 獲物を逃したような失望と逃げる獲物を眺めるような優越、そんな底意地の悪い心地から低く尾を引く笑声を零し / 降霊盤になぞらえたチェス盤へポーンが戻ってくれば今度は此方がつまみ上げ、その簡素な装飾を眺めつつ話題を実験へと戻し )よくもまあ──、クソと虚栄心を軍服に詰めたような連中よりマシ、そう言っといてあげる。……ガブリエルよ。敬称は要らない。( あれほど大層な口を、と続ける代わりに矛先を逸らした悪態を / 誠実、あるいは堅物。彼が皮肉られたまま律儀に資料を読み返す姿までありありと脳裏に浮かんでは、ついでとばかりに溜息混じりの名も明かしておいて )


>オスカー

まさに演じてる真っ最中よ、B級映画のゾンビ役をね。歩いて喋って超能力まで使えるなんて馬鹿馬鹿しいったらありゃしない。……アンタみたいなのがどうしてこんな所に居るのか、尋ねたって覚えちゃいないのかしら、ミスター・ジョン・ドゥ。( まさしく自分達らしい形容に吐息を零すように声無く笑い、賞賛には死人色の手をゆらりと掲げて悪態を / ひとしきり嘲れば関心は再び新たな同胞へ。掲げていた手を頬杖に変え、死体を弄ばれるには不釣り合いな知性と平穏を宿す鉛色を遠目に覗き込み )