影★ポテたん 2024-05-13 13:17:31 |
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「死にたい」
と言った君は泣いていた。
君は傷つきやすく心が脆かった。でもその分、誰よりも優しさがあった。情が深いのもいい所だと思う。
その優しさから時に頼られ、感謝されることもあっただろうが、人というのは一般的には非情な生き物だと君は思っていたんだね。
いくら与えられるものがあれど、そこに無限の感謝などはないのだから。
沢山のそんな人々に娘は出会い、別れ、傷つき、疲れ果ててしまったらしい。
僕にはわからないけど、君は傲慢だったのかもしれない。人に求めすぎていたのかもしれない。己が人に与えるものに、どこかで見返りを求めていたのかもしれない。
自分にはそれが出来るのに、なぜ人は私にしてくれないのだと。
少し成長した君は、そんな自分にも嫌気がさしていた。なんて強欲な醜い生き物なのだと己を責め続け、
その罰として己に傷をつけた。
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