影★で♪ごじゃります

３話【京極マモ助】最終話

『五千年前』「トト村」

「帝国兵」
裏切り者のトト村め！

「父」
大地！後ろに隠れろ！！！！！

「村人男性」
ぐはっ！！！

〔村人は弓矢に撃たれ倒れた〕


「大地」(だいち)
ハァ・・・・ハァ・・・・・・
・・・！！！・・・・・！！！
？！右手が光ってる？・・・・

「村人女性」
キャア！！！死にたくない！


「大地」
・・・・・・・・・・・・・

「子供」
ママ！怖いよ！

〔大地は右手を上げ、そして〕

「大地」
デスイーターよ！帝国の奴ら
全員！殺せ！誰一人
生かすな！殺せ！殺せ！殺せ！


「帝国兵」
！！！なんだ！ぐあぁああ！！！

「帝国兵」
！！！ぎやあぁああぁ！！

〔激しく！力強く眩しい光が〕
〔放たれた帝国兵は全員〕
〔灰となり消えた〕

・・・・・・・・・・・・・・・・

「村人女性」
・・・・・助かったの？

「村人男性」
何人か弓矢に撃たれたが
大丈夫だ息がある！


「あや」
大地！大地！大地！！！


「大地」
ハァ・・ハァ・・・あや・・・
〔大地は倒れ息絶えた〕

「父」
大地！大地！！！大地！！！！
・・・・・・・・・・・・・・
・・・しっか・・・し・・・・
・ろ・・・・・大地・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
『魔王の間』

「大地」
マモ助さん色々ありがとう
ございましたデスイーターも
あの時は、ありがとう
力を使う瞬間、誰かが
デスイーターの名を教えてくれたんです


「マモ助」(魔王)
記憶・・・戻ったのか？

「大地」
はい！デスイーターは別次元も移動
出来るって図書館に書いてありました
似てるけど違う世界が百億ある事も
知りました・・・そして・・・
そして僕の村を救ってくれた


『デスイーター』
「救ったのは」「大地だ」
「そして」「百億の世界は」　
「同じ」「時間が流れている」
「意味が」「分かるな」


「大地」
はい、僕の知っている
トト村の人達は、みんな
もう、いません

「大緑鳥カーム」
緑の守護の加護を受けると
大切な人１人を選び一緒に
永遠に過ごす事が出来ます。

「大地」
永遠の…幸福が…

「大緑鳥カーム」
黄金の加護は今の記憶と姿の
まま。この世界で生きる事が
出来ます。

「大地」
決めるのは魔王様ですよね
帝国を消した僕に希望など…
ありませんよ！僕は罪を償います！
どうか！地獄へ落としてください！

「大緑鳥カーム」
決めるのはマモ助です。


「大地」
僕は！人殺しなんです！
悪は滅びるべきなんです
幸せなど来ない！

「マモ助」(魔王)　
そーとは限らないぜ
あれ・・・見てみろ

「大地」
えっ？


〔青く光る眩しい輝きの中から〕
〔声が聞こえてくる〕

「だいち」「だいち」「だいち」

「大地」
あ、ああ！！！！


「父」「母」
大地！ やっと逢えたね

「数名の友達」
おーい大地アハハ〔手をふる〕

「兄」　　「姉」
大地ー！　だいち☆

「あや」
頑張ったね…大地


「マモ助」(魔王)
ほら！呼んでるぜ！
沢山・・・甘えてこい！

「大地」
でも、僕は、帝国を、


「マモ助」(魔王)
帝国の奴らも来るだろうよ！
近いウチに此処へな！だよな！

『デスイーター』
「主が望むなら」「・・・・」

「大地」
そ！そしたら！全員！天国へ
導いてください！お願いします！

「マモ助」
おう！約束だ！な！

『デスイーター』
「主が望むなら」「・・・・」


「大地」
ありがとうございます！

〔おじきすると大地は〕
〔青い光の方へ走って行った〕
〔家族に抱きしめられ〕
〔恋人あや。の手を握り〕
〔大地は天へ昇った〕


「マモ助」(魔王)
五千年の時を超えて
やっと成仏・・・出来んだな
そして転生も叶う・・・と

『デスイーター』
「天へ導いたか」「主よ」

「マモ助」(魔王)
それにしても嘘がウマいよな

『デスイーター』
「主もな」「クックックッ」

「大緑鳥カーム」
大地様の新しい魂に
加護があることを願います。


〔大地の生まれたトト村は現在〕
〔五千年の時が流れ〕
〔両親も兄も姉も友人も〕
〔恋人も生まれ変わっており〕
〔トト村は滅び今は〕
〔小さな公園が建っていた〕

〔帝国は全滅し詳細が謎で〕
〔魂の確認も出来ず〕
〔魂消滅と閻魔の印が押されていた〕


【京極マモ助】・完


「その後へ続く」