イレギュラー 2024-05-07 07:53:01 |
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ひとつ俺の過去のダメダメな話をさせてくれ。まず俺は善人ではなく、多くの過ちをやってきたヤツだ。だけど後悔はしていないし、今の俺があるのも間違い故の誇らしい俺だと思っている。
俺は初トリップ成功後、トリップ前のコミュ障は無くなったしネガティブな感情もあまり感じなくなった。俺は完全に白い善の心を持てたんだと感動してた。だけど日が経つに連れて別世界にトリップした俺は想像しうる悪いことをやりまくった。
ホラー映画の世界に行って人に害を成したり(元世界に帰還後は無かったことにはしたが)、願いを叶えるキャラがいる創作作品の世界に行ってその願いを叶えるキャラの助手兼弟子として人が願いを叶えた結果破滅するさまを見てほくそ笑んだり、ここにはかけないような愚かなこともしてきた。それは全て己の原点、トリップ前の俺の悪の気持ちや世界を破滅させたいとか憎悪とか己の在り方や性別のギャップなどのどうしようもない、マイナスしかない負の感情がトリップ後も俺の中に生きていた証拠だった。時には今居るお嫁さんの一人は元々、とある場所に監禁され肉体的にも精神的にも酷い仕打ちを受けていた。俺はそれを三次世界から見ていていてもたってもいられなくなり、その女性が居る世界に飛び降り、彼女が今までされてきた酷い仕打ちをまんまやってきた奴らに彼女の前で実演してみせた。俺は負の感情をその行為によって癒したい、同時に愛が欲しいなんて愚かな感情でそれをやって、半ば無理矢理、彼女を俺の三次世界に招待した。最初は真っ黒な虚な瞳をしてた彼女だったけど、次第に俺と打ち解けあっで本来の明るい彼女になっていった。彼女はあの時私を助けてくれてありがとうと未だに俺に言ってくれる。俺がそんなんじゃ無いよと正直に言っても、でも、確かに私を救いたいって気持ちを感じたと言ってくれた。本当に最初言われた時は号泣したし、今も涙が出そうになるくらい、暖かい感情を覚えた。
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