(太陽を手放して夕焼けの街を走り出す。呪いと祝福を振り切って裸足で駆け抜ける。色鮮やかな讃歌とは逆方向、淡い童歌が聞こえる方向へ無我夢中で走る。壊れた足に血が通う錯覚は、駆け抜ける楽しみを再び見つけ出す始まりだと信じたい。)