クォーツ 2023-10-04 14:12:16 |
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あれから数日経った、気持ちの整理がやっと着いた、アカデミアの廊下で歩く彼を見つけた
「っ……ノエル君!」
一度深呼吸をして声を出すも少し引っ掛かってしまった、そんな事はどうでも良い、ノエル君に、彼に気付いてもらえれば何でも良いんだから
「…ん?どうした?ホープ」
少し悩んで様な間があくもあくまで“友人”としての対応で、微笑んで答えてくれた、でも明らかに虚しい位に寂しい顔で、見ているこちらが苦しかった
「あの、ノエル君、図々しいかも知れませんが……僕は君と…よりを戻したいんです」
「……今も縁はあるだろ」「そうじゃ無いんですッ!!!君だって分かっているでしょう?!」
明らかに目を逸らす彼に思わずイラリとしてしまった、あぁ、ダメだ、感情的になってしまう、これじゃあ二の舞だと分かっているのに、止められない、
「君の過去を知れなくても良い!!君を支えていたい……思い出をッ…積み重ねたいんです!!」
「ホープ………」
目を見開く彼に構わず歩み寄る。ノエル君は優し過ぎる、頼らずに一人で生きようと足掻く、それでも良いから隣で支えさせて欲しいだけなんだ、ありったけの声で想いを伝えた、互いへの片想いなんてもうやめたいんだ、
「君と………ただッ…未来を生きたいだけなんですッ!」
「……そっか、そう、なのか……ごめん、なさいっ……ホープッ……」
「ノエル君…謝らないで、下さい…ね?」
泣きじゃくる彼に優しく頭を撫でる、そっと目を伏せて一息置く、しっかりと彼を見つめて声を出した
「ノエル君、改めて言います……僕と、生きて、付き合ってくれますか?」
「……勿論、ありがとう、ホープっ……!」
きっと、僕らは今日の日を忘れないだろう、これからずっと、一緒に生きていくんだ、未来に希望と祈りを、何があっても支えていけたら、愛していけたらいいな、そう強く思った
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