クォーツ 2023-10-04 14:12:16 |
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……その境界線に気付いたのはつい最近だ、彼は誰からの干渉もひどく嫌った、
________特に僕からの干渉は酷く拒絶されていた、そんなに信用が無いのか、そう思えば段々と互いに心を擦り減らすのは自明の理だ、彼は僕が、いや、誰かが悩む姿を見るのが嫌で、すぐに手を差し伸べてくる、でも、過去の事に触れられる事に酷く怯えている彼は僕に手を差し伸べられなかった、それを責めているのだろう、その所為で互いに距離が出来て境界線どころか溝が出来ていた、ずっと目を互いに瞑って表面上は仲良くしていた、周りに勘付かれぬ様に、だが僕も敬語すら安定させれず、彼もバトルのパフォーマンスが落ちていて、あぁ、もう駄目なのだろうか?何を考えれば良いのかも分からなかった
「………なぁ、ホープ、」
「……何ですか?」
ノエル君に話がある、と呼び出された、もう何となく察していた、どうして良いのかも分からず、なんて話しあえばいいのか、彼の顔は寂しそうな、苦しそうな悲痛な笑顔を浮かべていた、見ているだけで此方がなきそうなほど美しく儚かった
「……もう、終わりにしよう、ホープ」
あぁ、やっぱり、冷たく断ち切る事なんて残酷な程優しい彼には出来なかったみたいだ
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