クォーツ 2023-10-04 14:12:16 |
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『愛していたのに』ホプノエ
「ぐぅっ…あ”っ…!!ホーッ…プ、!!」
口からだらりと唾液が溢れる、首を思い切り締められているから当然だが、
「やっ……め、ろ、!!!死っ、!!」
「煩いですよノエル君」
死にたくない、という薄い声が聞こえる、それすら遮ってぎちりぎちりと手で締める、愛情を伝えてるだけなのに何が悪いのか、そう真顔で伝える、彼の涙も唾液も美しい、宝石の様な群青色が暗く濁り揺れる、それが酷く憎たらしくて、酷く美しかった、
「がっぁっ…!ひゅっ…!!」
「可愛いです、可愛いですねぇ、!」
甘い声で囁けば背中にガリリと爪が立つ、服が裂けそうなほど必死の抵抗でも普段より酷く弱々しい
「ホ……プ………」
段々と息が浅くなる、ぐったりとしていく、肌が青白くなっていく、死ぬぎりぎりに力を抜けば彼の腕が力無く落ちた
「ひゅっ…げほっ……っ、」
苦しそうに咳き込んで涙をぼろぼろとこぼし続ける、
「ホープ……なん、で…?」
悲しそうな、裏切られた子猫の迷う目の様な目が自分の目を覗く、群青色に自分の翡翠が覗く、思わず口角が上がった、
「なんでって…‥愛情ですよ?愛情」
相手の瞳が理解出来ず目を見開いていた、首元の痣が美しい、手と手袋で跡ががっつりと、自分の手によって彼に傷を付けれるだなんて最高に興奮する、
「こんなの…愛情じゃ無いっ、!」
「は、?なぁにいってるんですか?もう一度されなけれ……ば……あれ?」
彼の頬に一滴の水滴が、そこから視界がぼやけて水滴が彼の頬を伝う、自分が泣いてる、と言うことに気付いたのは数秒後だった
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