クォーツ 2023-10-04 14:12:16 |
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「…目です」
「目?」
少し悩んだ末言われたのは目、どういうことか?と言わんばかりに復唱すれば相手が理由を話始めた
「あの子の気丈さ、純粋さ、強さ、前向きさを感じさせるのに何処か儚く幼い、美しい碧眼です、」
「へ、へぇ~…」
どうやら思ったより重症らしい、これ以上はもういいと切り上げようと声を出そうとするとさえぎられた
「確かにあのこの瞳も美しいですが、長いまつげ、細い腰、スラリとした体、長い腕に指………彼の性格、すべていとおしいのです、」
それだけ言えば青年はグラスをおいて立ち上がる、いつのまにか飲みきっていたらしい
「それではお先に失礼します、お代は奢りますよ」
それだけいって返事も聞かず俺の分まで払って颯爽と出ていってしまった、その時テレビにアカデミア最高主任と碧眼の少年が写し出されていた
end
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