ゆっち 2023-07-06 00:23:07 |
通報 |
>all(一応allにしておきます!よろしくお願いします!)
「……ん……ヤバ、寝過ぎた……」
(ゆっくりと身体を起こし辺りを見回す、血のように紅く染まった瞳を擦って伸びをすると何時も日中にある気怠さが全く無いことに気付き、今が夜であることを知る。普段から能力の副作用のこともあり授業をサボって屋上で寝ることはよくあったが、決まって授業が終わる頃には起きていた。しかし、今日に限っては何時もよりも体調が優れなかったこともあり大幅に寝過ごしてしまったようで、額に手を当てて『面倒臭いことになるなぁ……これ』と困り果てる。)
「まぁ、いいか……取り敢えず飯だ飯、この辺に……あったかな」
(すぐに気を取り直した彼女は、空腹を満たすために予備で持ってきていた血液パックを取り出し蓋を開ける。辺りにほのかに鉄のツンとした香りが漂い彼女はその紅い液体に口をつけて飲み始める。)
「…………ん、ちょっと傷んでるかも……まぁ死にゃしないよね」
(開けた時から少し鉄臭過ぎるとは思っていたものの気にせず口に含んだ癒那だったが、やはりなにか味も微妙でおそらくは少しばかり血液が傷んでしまったのだろう。といっても別に少々傷んでいても死にはしない、そのままゆっくりと血を飲みつつ立ち上がると屋上の柵に背中を預ける。今夜は満月、屋上で静かに彼女なりの食事を摂る癒那にその穏やかな光が注がれ、彼女の紅い瞳はそれを捉えている。)
トピック検索 |