楽園は未だ遠く、【戦闘・ディストピア】

舞台】近未来のサイバー都市[EDEN］
都市内の全てはビル、街灯、道路や店構えに至るまで極限まで合理化された人工物で埋め尽くされている。街を歩く人間の身体ですら義肢であるのは当たり前、政府から支給される『識別チップ』からは特殊な電波が放出されており、脳に影響してその人物の望む白昼夢を見せ、この世界は幸せであると思い込ませている。だが実際に幸せなのはごく一部の層だけであり、大半の人間は辛く苦しい現実を生きているが、『識別チップ』の作用でこの世界に不満を持つことはない。

上層】EDENの恩恵を最も享受している人間達。身の回りのあらゆるものが自動化され、己で何もしなくとも生きて行ける。大抵は酷い肥満であるため、全身を義肢化していることが多い。己の快適な生活を維持するためなら下層の人間に負担をかけることは厭わない。

下層】辛く苦しい世界を生きる人間達。EDENのシステムを維持するための危険な労働に従事し、僅かばかりの賃金でその日を凌いでいる人間が大半。識別チップに夢を見せられ、夢現にEDENで生き、そして死んでいく。傍から見れば哀れであるが、彼等には目前の幸せな夢しか見えていない。

EDEN中枢】人類の叡智の結晶、神をも凌ぐと謳われる高性能AI『マザー』によって全ての人間の行動は識別チップを通して監視、記録されている。反社会的思想を持つものは彼女の手によって排除、もしくは思想を書き換えられる。