―　火砕流のアノミー　―【 シリアス / 少人数群像劇 】

【　第一章 / 亡骸よ、迷霧に惑え　】


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【　ルル / 旧市街地　】

あれー…もお、どこ行っちゃったんだろ…。
（火砕流と死の灰に埋もれる前までは、手入れされた花壇や噴水の並ぶ美しい街並みを誇っていたこの区域も、今となっては瓦礫の山。こんなところまで足を伸ばしたのはいつも一緒に行動している相手とはぐれてしまったから。いつも守ってくれる相手と寄り添い生活していたからか、全く攻勢に向かない奇跡しか持たないひ弱な女の独り歩きが如何に無警戒な自殺行為かを思い知るのはほんの数秒後。）

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【　銀鱗の魔ファルズフ / 旧市街地　】

（遠方の空から飛来する影は、まさに伝承上の生物の姿によく似ていた。竜よりも龍と形容するのが相応しい長い体躯を棚引かせ悠々と上空を回遊し、そして地を這う獲物――ルルを偶然に発見すれば蛇のような双眸を細め狙いを定める。獲物めがけて急降下する隼の如く、異なるのは規則正しく牙の並んだ口を大きく開けてルルへと迫る。音を置き去りにするほどの猛スピードで迫り来るシルエットにルルが気付いた頃には、もうほんの目と鼻の先に大人一人容易く一呑みに出来てしまう大口が迫っており）


（ / 大変お待たせいたしました。これより本編第一章をスタートさせていただきます。前提として、参加者様や重要NPCに上がっている適応者同士はみな顔見知り（名前と顔が一致する程度の面識はある）という認識でロルを回して下さい。いつもならC様が担っているルルの用心棒役は心優しい何方かに代行頂けることを期待します。物語進行中に質問や要望・ご相談がありましたら、いつでもお声掛けください。また、最初は参加者様に固まって行動いただく予定ですが、群像劇らしく途中から別行動になることもあります。それまでは円滑にストーリーを進めるため、止むを得ず全員分のレスを待たずに展開を進めさせていただく場合があるやもですが、何卒ご了承頂けますと幸いです。それでは、完結までどうぞ宜しくお願い致します。）