―　火砕流のアノミー　―【 シリアス / 少人数群像劇 】

《 プロフィール 》


番号：①―Ａ

名前：ヴィクター・エリクソン

年齢：30歳

性格：誠実で一本筋の通った男。どんな困難や逆境にも真っ直ぐに立ち向かい、義理堅く涙脆い。
考えるよりまず行動するタイプで、何か1つの事に対する集中力はずば抜けているが一度に2つ以上の事をするのは苦手。
かけがえのない存在だった妻を喰われたのもあって島を我が物顔で闊歩する魔の存在に対しては憎悪に近い気持ちを持っており、とりわけ仇であるヴィタスラへ対しては徹底的。
何度か挑んでいるが何回も邪魔が入ったり、強大な存在であるが故に負けている為倒しまくれば何時かヴィタスラへ辿り着けると信じて率先的に魔の討伐へ参加している。




容姿：身長180㎝。茶色の短髪で横と後ろは短く刈り上げている。眉、眼はツリ眼、ツリ眉で瞳の色は茜色。
黒を基調としたシャツに濃い茶色のジャケットを羽織る。黑のテーパードパンツに黑のブーツ、膝と肘にプロテクターをつけている。
右手の薬指には妻との思い出でもある指輪をはめている。



備考：大噴火が起きる前までは石工の仕事をしており、美しく、逞しい自然の残る故郷であるナデュオ島を愛する青年で妻との出会いもあって多忙ながらも順風満帆な人生を送っていた。
未曽有の大噴火が起き、美しかった故郷が灰によって人の住めない死都となって妻ともども適応者になった事に最初は戸惑いこそ見せるも、再びあの美しき島の景色をまた2人で取り戻そうと誓いを交わす。
だが妻は大噴火の後に現れるようになった魔と呼ばれる存在…それも強大な魔であるヴィタスラに目の前で喰われてしまう。
己の無力さに絶望する一方でそれを隠すかのように妻を喰らった魔、ヴィタスラに対して激しい執着を持っており、姿を見れば周りが見えなくなるくらいまで激昂する程。この身が滅びようともヴィタスラだけは自分が必ず滅ぼすと心に誓っている。
愛する故郷を穢した存在として魔の存在は良く思っておらずヴィタスラ以外の魔に対しても怨嗟を産んでおり、見つけ次第倒すようにしている。
この世界の謎についても元の平和だったナデュオ島を取り戻せるのなら、と不器用ながらも調査を続けている。

一人称は「僕、ヴィタスラに対しては「俺」になる」、二人称は「君、（名前）呼び。ヴィタスラに対しては「貴様、お前など、口が悪くなる」。



【ロルテスト】



【ヴィクター/灰が降り注ぐ小高い丘】


（空を覆い尽くす分厚い黒雲が良く見える、都市であった場所から少し離れた見晴らしの良い小高い丘。嘗て美しい街を一望できたその場所は、今や死の灰と赤い絶望が降り注ぐ終末の地と成り果てていた。その中を何かがぶつかり合う様な音が響き、灰の中を2つの影が交差しては離れていく。こうして向かい合うのはもう何回目だろうか？…大量の汗が頬を伝い地面に落ちる。肩で息をしながら痛みで悲鳴を上げる身体に鞭を打ち、ぼやける視界で前を見る。既に身体はボロボロで血が滴り、心臓が早鐘の様に鼓動している。正に絶望的な状況だが眼前にいる魔も同じだ。最初ほどの勢いはもう見られず、フラフラになりながらもその身体で、爪で、牙で自分を喰らわんと…獲物を追い詰める捕食者の様に身構える。己を奮い立たせ、自分自身に言い聞かせる様に言葉を紡ぎながら燃え盛る焔を剣に宿し、名も無き魔に走り出して）


はぁっ…はっ……はぁ…ッ！僕はまだ…こんな所で終われない…アイツを…アイツをこの手で倒すまで！！うおおぉぉお！！！


（動き出したのを見て、名も無き魔も飛び掛かる。人の命など簡単に削ぎ取る鋭利な爪が、剣を突き出した腕に届くその前に燃え盛る剣の先が名も無き魔の胴体を貫いた。勢いそのままに中の魔核も突き砕いた感触を覚え、更に剣を握る手に力を込める。突き刺さったままの剣が更に燃え盛り、貫いた名も無き魔ごと焼き包めば叫び声の様な、枯れた呻き声を出しながら消滅する）


待っていろ…ヴィタスラ！！お前を、この手で滅するまでッ…僕は戦う！


（燃え盛る劫火を纏う剣を振り、何処かに居るであろう仇敵の名を高らかに叫ぶ。茜色のその瞳に、復讐と言う名の焔を灯しながらフラフラになりながらも、ゆっくりと踵を返すようにその場を後にして）



（/遅くなりましたが、①―Ａの組み合わせでＫｅｅｐ申請を行った>12です。PFが完成しましたのでロルテストも含めて投稿致します。ご確認、ご検討の程宜しくお願い致します）