怪談学園〆

「……」

（姿を表すと無言のまま瞬きもせずに男を見つめて。ドライアイスが不気味な雰囲気を演出している）

(「うぁ…」と怯え、後ろから、のっぺらぼうな私が「二度と…クルナ」と現れて、男は叫び四つん這いで逃げていく)

「帰っちゃいましたね…」

（今の立ち位置から貴女の方へ近づくと上記を言って）

「んー？物足りないって感じ？」

(近寄る貴女の方を向きながら)

「楽しかったんですが、割とすぐに逃げちゃったなぁって…」

（眉を下げながら笑って貴女に向き合って）

「んー、じゃあ私が相手になろうか？」　
(眉を下げて話をする貴女を見ながら提案して)

「奈緒さんがやってくれるんですか？」

（その提案に嬉しそうに目を輝かせて）

「えぇ、ここなら悲鳴も出せるでしょうしね」

(目を輝かせる貴女に頷き、面とカツラだけ外すして部屋から一旦出る)

「奈緒さんに悲鳴をあげさせられるように頑張ろう！」

（貴女が部屋から出て行ったのを見てからしばらくすると「準備できました」とメールを送って）

「さて…季節外れの雪女はいるかしら？」

(まるで探索するように周りを見渡しながら進み、貴女を探す)

（ドライアイスで視界を曇らせている。貴女の右側にある障子の向こうから風のような音がする）

「うわ…何、こっちかな？」

(演出に関心しつつ、怯えた表情のまま、風の音がする部屋の襖を開ける)

（しかし、貴女の目の前では吊るされた着物が風の音と共に揺れているだけで。音も立てずに青白い顔で貴女の背後に近寄り）

「貴…女は、だぁれ？」

「ひぃいい！……ゆ、雪女ぁ」
(後ろからの不意打ちにビビリ、振り向きながら悲鳴をあげ貴女を見る)

「貴女はまだお若いわ…私のことは誰にも言わないこと。さもないと貴女の美しい命は終わってしまうでしょう」


（意味ありげに言い残すと去って行き）

「…台詞に凄みを感じたわ、凄いわね」
(立ち去ったあと、一息ついて感想を言う)

「ありがとうございます！前回よりは上手くできた気がします」

（貴女の方へ戻ってくると、能面のようだった表情を元に戻して嬉しそうに上記を言い）

「うん、本当に上達したと思う、じゃあ次は私ね？」

(喜ぶ貴女を見ながら微笑み、自身も脅かし足りなかったようで上記を言う)

「分かりました、待ってますね」

（貴女の発言に頷いて、部屋から出て行き）

(少しして［オッケー］とメールして、部屋にはうっすら灯りがついている)