怪談学園〆

「ひぃいい！……ゆ、雪女ぁ」
(後ろからの不意打ちにビビリ、振り向きながら悲鳴をあげ貴女を見る)

「貴女はまだお若いわ…私のことは誰にも言わないこと。さもないと貴女の美しい命は終わってしまうでしょう」


（意味ありげに言い残すと去って行き）

「…台詞に凄みを感じたわ、凄いわね」
(立ち去ったあと、一息ついて感想を言う)

「ありがとうございます！前回よりは上手くできた気がします」

（貴女の方へ戻ってくると、能面のようだった表情を元に戻して嬉しそうに上記を言い）

「うん、本当に上達したと思う、じゃあ次は私ね？」

(喜ぶ貴女を見ながら微笑み、自身も脅かし足りなかったようで上記を言う)

「分かりました、待ってますね」

（貴女の発言に頷いて、部屋から出て行き）

(少しして［オッケー］とメールして、部屋にはうっすら灯りがついている)

「この辺にのっぺらぼうが出るっていう噂だけど」

（メールを確認すると、ややわざとらしい演技で上記を言うと部屋に入り）

「…お父さん、お母さん」

(部屋には後ろ向きでランタンの明かりに照らされた私、浴衣に乱れた髪は雰囲気がある)

「だ、大丈夫…？」

（後ろ向きになっている貴女に背後から声をかけて）

「お父さん、お母さん…いないの、いないの」
(後ろを向いたまま、幼い声で呟き、人の頭のようなモノを撫でて、グルリと振り向いて、のっぺらぼうな顔を見せる)

「ひぃっ！！の、のっぺらぼう…？」

（貴女の顔を見てひきつった顔で思わず後退り）

「…どうだった？」
(後退りする貴女に、深追いは良くないので演技をやめて)

「前よりも完成度が高くて凄かったです」

（貴女の演技が終わると表情を戻して上記を言い）

「そう、なら今度は、もっと怖いのが出来るわね」
(お面をとり微笑み貴女と2人きりの時間を過ごす)

”次は学園パートになります

「そろそろ来るかな？」
（別の日。時計に目をやりつつ、広報部の部室で貴女を待っていて）


“了解です。学園に移動しました！

「ごめーん、遅くなった！」
(放課後の校舎、本日は雨模様で薄暗い。
私、小走りで部室に入る。いつものスポーツバックと長い筒のようなモノを持っている)　

”ありがとうございます

「いえいえ、大丈夫ですよ。今日は何をしますか？」
（用途が分からないその筒を見て上記を言い）

「こういう天気だからね…ちょっと凝ったモノでいこうかなって」
(まだ生徒や先生は残っているので、聞こえないよう小声で「テケテケっていう上半身だけの怪物」と伝え)

「あぁ、聞いたことあります！私は何を手伝えばいいでしょうか？」

（怪物の名前を聞くと頷きながら反応して。何か手伝うことはないかを尋ねて）

「そうね、襲われる役を出来る？」

(一人では上手く出来ないと思い提案し)

「分かりました。場所はどこにします？」

（相手のコスプレと演技を楽しみに思いながら上記を尋ねて）

「本当は体育館とか良いんだけど…多分部活で残ってるでしょうから、空き教室にしようかしら？」

(貴女に伝えていると雨がしとしと降り始めるのを見ながら移動して)

「空き教室ですね。行きましょうか」

（貴女の発言を聞くと、荷物をまとめて後について行き）

［空き教室］
「ここにしましょうか…まずコレを…」

(少し校内を歩いて丁度よい場所を見つけ、スポーツバックを降ろし、筒から釣竿を出して準備をはじめ)

「私は外で待ってた方がいいですか？」

（準備を始めた貴女に上記を尋ねると首を傾けて）

「いや今回は、襲われる役でしょ？　ネタは知っておいても大丈夫」
(言いながら釣竿先に醜いモンスターマスクをつけ三脚に立て、自身は下は黒いズボン、大きな白い布を被ればマスクの下の位置に来れば、大柄のバケモノが頭をゆらゆらしているように薄暗いため見える)

「あぁ、揺らすための釣竿だったんですね」

（マスクや釣竿が組み立てられていくのを見て、貴女がいつもより増して大荷物だった理由が判明して納得した様子で）

「で、どうかしら？　コワイ？」
(準備が終わり、貴女の前で軽く動いて見れば上半身だけの怪物が首をユラユラしているように見える)

「怖いですね…。今までよりもずっと」

（素直な感想を述べ、今までののクオリティを超えたものを毎度用意する貴女に改めて感心したように言って）

「なら問題ないわね…軽く練習しましょうか？」

(クスッと微笑み貴女の肩を掴むような動きをして)

「はい、今のうちに覚悟しておきますね…」

（予測できない未来に少し顔を引きつらせて上記を言い）

「ふぅ…終わりましょうか？」

(悪戯が終わり変装を解けば汗ばんでいて)

「今回もとても楽しかったです。あ、汗が…」

（汗ばんだ貴女の額に自分のハンカチを取り出すと拭き取るように当てて）

「ありがと、
んー、次は洋館に行こうと思うんだけど…」

(ハンカチを当てられ微笑み、片付けながら次は洋風のお化けになるようで)

「洋館…！いいですね。楽しみです」

（これまでの和風な場所とはまた違う楽しさがあるのだろう、と胸をふくらませて）

「それで涼乃ちゃん、洋風の人形なんか持ってたら持ってきて欲しいの」

(提案しながら次のオバケは人形に関するようで)

「フランス人形とかでしょうか？持ってきますね」

（貴女が人形をどのように使おうとしているのかは分からないが、その提案に頷き）

「オッケーじゃあ当日ね♪」

(ニッコリ微笑み、貴女のコスプレも楽しみで)

”2日放置すみません

「今日はどんな感じなんだろう？」

（頼まれた人形や使う衣装を持参し、上記を呟きながら相手を待っていて）


“無理のないペースで大丈夫ですよ！私の方こそ返信遅めですみません

「遅くなったー」
(以前より大荷物でやって来て謝罪し)

「大荷物ですね…。あの、人形は一体何に？」

（たくさんの荷物を抱えた貴女を見て目を丸くして。持ってくるよう頼まれた人形のことを尋ねて）

「今日行く洋館が私の知り合いの空き家でね、探検したこともあって前から人形があれば雰囲気あるなぁって思ってたの」
(目的地に向かいながら説明して、「涼乃ちゃんは？怖いのオバケ？」と聞く)

「洋館を所有してるって、なんだか凄そうな人ですね。
オバケなんて全然怖くないですよ！だって今まで驚いたことなんてありませんからね」
（その説明を聞いて率直な感想を口にして。貴女の問いかけには今までのことを棚に上げて強がったような口調で答えて）

「フフ、今日はやる気ね、じゃあ涼乃ちゃんのコスプレに期待するわ♪」

(貴女の言葉に吹き出しそうになるも楽しみなので上記を言い、目的地である二階建ての洋館が見えてきて)

「今日は誰かが来る予定なんですか？それとも私たちだけですか？」

（洋館を目にするとわくわくしたような表情になり。その後に上記を尋ねて）

「実は親戚のコドモが探検に来るの、「オバケなんているもんか」って感じだから怖いオバケを見せてあげたいの」

(貴女に説明しながら玄関から入っていく)

「子供なら驚かしがいがありそうですね」

（貴女の横を歩きながら微笑み。玄関に入ると綺麗な内装に目を丸くして）

「さて、私のは着替えが少しかかるから先に、涼乃ちゃんのオバケを見せてくれる？」

(比較的清潔感があり、電気は通っていないようで、自身は荷物をおろしながら伝える)

”おまたせして、すみませんリアルがつっかえてて復帰しました。

あげてみます

あげ…