リナ・クロムハーツ 2023-01-01 21:22:07 |
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【レイドボスバトル 導入】
(太陽の光が降り注がない、この壊れた世界にも夜はある。人々が、生命活動を続けるために睡眠による休息を取る時間帯がそれだ。特に、大半の人々は世界が壊れる前と同様に時間を計り、それに則った生活サイクルを取っているので寝静まる時間というのは集中している。人々が眠りに落ちた夜の路地裏を、身なりの良い男が仰々しい兵装のサイボーグを複数人連れ立って歩いている。着ている制服から、DOGMAの中でも一定の役職についている人間だと分かるそれは、下層には余りにも似つかわしくなく、悪目立ちする。それを隠すための夜間の来訪なのだろう。その一行が1つの角を曲がると、道の真ん中を塞ぐように女が、リナ・クロムハーツが立っていた)
こんばんは、ROSARYです。
…DOGMAの上役様がこんな夜更けにコソコソと何の御用ですか?
(長い髪を風に揺らして、無表情の冷たい視線のまま問い掛ける。返事は返ってくるわけもなく代わりに『やれ』男の指示でサイボーグ兵たちが臨戦態勢へと移行する。紛いなりにも前線でアジトを率いる身で、敵が動作へ移る一瞬の隙を見逃す筈もなく)
A、B、カバーを取りながら1番に火力を集中
…C。2、5番に牽制射撃、インターバル5秒
D、EはCのインターバルを狙って敵集団右翼から肉薄
(事前に味方に割り振ったアルファベット、敵に割り振った数字で指示を出す。引き連れてきた仲間は普段の訓練の成果を遺憾無く発揮して、指示通りの的確な行動で撹乱と制圧を完了していく。敵への肉薄という危険極まりない指示にも怯むことなく対応してくれるのは…)
F、3を狙撃、脳天
(肉薄した味方へと反撃を繰り出そうとする敵、3と4に対して片方には狙撃の指示。それと同時にハンドガンでもう片方の頭部を撃ち抜く。…的確な状況判断による指示と、自身すら存分に作戦に組み込むためだろう。仲間に作戦遂行を押し付けず、最前線に立ち責任を共有する。「これが、私達の戦い方です。強い"個"に対応するため、研ぎ澄ませています」護衛を無くした男に静かに歩み寄りながら、決してDOGMAにはない信頼関係の力を誇示する。お前たちのような冷酷な組織に負けない力だ、と)
さて、尖兵と違って貴方は色々とご存知でしょう。聞きたいことが山程ありますが、既に私達は対等じゃありません。まずはそこに跪いてもらいま『ふざけるなっ!!』
ーー跪け!
(こちらが言い終わるより先に抵抗の意志を見せた男に、強い言葉を投げつける。それと同時にライフル弾が男の膝を撃ち抜き、文字通り跪かせた。敵に肉薄していた仲間のうちの一人が、倒れ込むようにした男の後頭部へとアサルトライフルを突きつけて)
ありがと、それじゃ私は尋問に集中するから
…判断は任せる。価値なしと思ったら貴方のタイミングで引き金を引いていいわ
(男にとって四面楚歌のこの状態。脚を撃ち抜かれ、敵に銃を突きつけられている。運良く逃げられても、何人、何処にいるかも分からない狙撃手の目もあるとなっては逃走の意志は起きないだろう。何とか生かして貰おうと縋るしか道はないが、交渉役でリーダーでもある自身は、その判断を背後の一戦闘員に全て丸投げしてしまった。男からしたら、銃を突きつけている戦闘員は、どこまで深い思考が出来るタイプなのかも分からないというのに。
つまりは、命が惜しければ大袈裟に交渉役へ歩み寄る姿勢を見せなければならない。しかも、その交渉役も優しくないことは先の言葉尻からも分かるだろう。交渉役の自身が言葉を荒げれば、その時点で撃ち抜かれるとなると、聞かれたことに素直に答えるしか道はない)
ここに来た目的は?
……
………
…………
なるほど、下層への進軍ですか。確か、DOGMAの中でもこちらの陣地へ進軍するか否かは派閥が別れていたと記憶しています。
下手に少数で進軍しても徒に兵を失うだけだと思いますが、それでも踏み切った理由は?貴方が斥候を務めていることと関係がありますか?
大型兵器の導入!?…っ、その導入される兵器の詳細は貴方の端末に入ってますね?
(案の定、男は素直に自白してくれたがその内容は予想の斜め上を行くものだった。近々、DOGMAの中でも過激派である派閥がROSARY殲滅のために大型兵器をもって進軍してくるとのこと。男は補給用の仮設基地設置と、搬入経路の確保のために下層へと来ていたのだという)
なんてこと。ウチのアジトは元々DOGMAの研究プラントだから補給基地を本格的に設置するにはもってこいだし、ROSARYが改修してアジトに使ってるのも破れてる筈だから……真っ先に狙われるわ。
こいつらを潰したから、補給は断てるとして……
それでも迎撃作戦を練らないと っ!何、貴方様子が…!!
全員退避!
(一頻り秘密を説明し終わった男は途端に苦しみだす。まさか、この男がDOGMAから下層に送られた真の目的は斥候などではなく)
ファーストアタックってことね。人間爆弾なんて、DOGMAらしいやり方で不快極まりない。
皆、怪我はない!?
(規模も小さい、挑発をするような爆炎を伴いながら男が内から爆ぜた。隊員に怪我はないようで直ぐに撤退を開始して)
ーーー……以上が、昨晩C-4区画で起きたことのあらましになります。
DOGMAの職員から押収した端末は、爆発と同時にロックが掛かっちゃったけど、うちの解析班が断片的に情報を吸い出してくれました。
それによると、敵の今回の主力兵器は大型多脚戦車EXXON。数は1機。それを軸に展開する兵隊の数は不明だけど、資料を読み解くにかなりの数が予想されます。
予定だと2月28日の深夜に各部品に分けて上層からC区へEXXONの搬入、組立。
3月の1日に行動開始の手筈らしい。
DOGMA側がロックを掛けてまで流出を避けようとしたことを考慮して、私達はこの情報がブラフではなく真実だと仮定して作戦行動に移ります。
G-23区アジト統括管理者リナ・クロムハーツ。制限付きミッション発令権限を行使します。
決行は3月1日の日付変更と同時、0時00分。敵、大型兵器の組立作業が終了後、敵兵の疲労が蓄積し、かつ、大型兵器のスタートアップ作業が完了する前の隙を突きます。非常に危険な任務になりますので、各員の同意を持って参加の意志を表明してください。詳細は1Fブリーフィングルームに貼り出しますので、当日までの決意表明をお願いします。
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