ROSARYー変わり果てた世界で戦い続ける者たちー

〈非活動区域詳細〉
DOGMA事変以降、灰による侵食が進み人々の生活できなくなった地区を非活動区域と呼ぶ。
元々人が住んでいなかった自然区域は、特に建造物による遮蔽が行われず瞬く間に灰が雪崩込んだことから自然環境がそのまま非活動区域へと置き換わった場合が多い。一部都市も例外として灰に飲まれた非活動区域になっている。

森（危険度中）
…非活動区域の大半を占める環境で、最下層や下層から比較的容易に踏み入ることができる。最大でテニスボールサイズの“石”の入手が見込まれ、節約して使えば約1年は保つエネルギー源となり得る。
広くこの環境であることから様々な奇形生物が分布している。

海（危険度低）
…非活動区域の中では灰の濃度が薄く、視界もやや晴れている。一見してクリーンな環境に見えてしまうが、海水自体が汚染されており、海魚を食用とするのは非常に危険である。稀に海底に住まう深海魚など汚染が少ない生物も見られるが、浅瀬では奇形魚が捕れることが多い。それらは生態系の保存・研究の為にROSARY構成員によって捕獲される事もある。

平原（危険度中）
…非活動区域の中で野菜などの貴重食物の種が落ちやすい所である。理由としては鳥型奇形生物が啄んた植物の種が平原に糞と共に落とされるためだと考えられている。(外敵や風による抵抗の関係から糞を気軽に落とせるのが平原だけなのでは…との説もアリ)。周りが開けている為、天気によって灰の濃度に差が出る時がある。天気次第では比較的簡単に食物の採取が可能。

山（危険度低）
…高所であり風通しが良く、非活動区域の中では灰が滞留する時もあれば活動区域並に薄い時もあり、危険度は天候に大きく左右される。風向きと標高の条件が上手く合致した山部では、ごく稀に食肉に出来るであろう、灰に汚染されていない動物を見つけることが出来る。(たいていヤギや鹿などの長距離移動が得意とされる動物が多い)。灰が濃い日は逃げ遅れた動物を食いに“森”から上がってくる奇形動物の姿が見られる。

谷（危険度高）
…低所であることから灰が留まる事が多く非活動区域の中でも圧倒的危険性を誇る。視界が悪く防灰マスクに少しでも不備があれば生きてはいられない。灰に合わせ進化した凶悪な奇形生物が多量に生息するため、無計画な潜入は薦められていない。だが凶悪な奇形生物から得られる“石”のサイズは巨大であり、時には直径が70cmを超える“石”が手に入ることもある。ROSARYアジトのセキュリティ装置のエネルギーは、大半がここの生物から得られたものであり、圧倒的戦力を誇る構成員が各“ROSARY”アジトから集められ定期的に採取にあたっている。