匿名さん 2022-12-28 19:47:12 |
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(こうして本と一対一で向き合うことなんて過去に一度もなかった。そのため今のような時間は新鮮で、ぐいぐいと本の世界へと飲み込まれていく。途切れることのない集中力で一通りのページに目を通し、全て読み終えたころには夕焼け色だった空は真っ黒に染まっていた。ふと彼の方を見ると、自分と一緒に本を読んでいたらしい。読み終えた植物図鑑片手に彼の背へ回り込んで、一緒になって魔法書を覗き込みつつ)
――ルミエ、おもしろかった!
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