……まほうつかい、 (名乗られた肩書を復唱すると共に、不信感の籠った目で相手を見つめる。魔法使い、存在自体を知ってはいたものの、実際に魔法使いそのものと対面するのは初めてで。これが嘘か本当かどうかなんて今の自分には判断がつかないが、行く宛も身寄りもないこんな状況である。数秒の沈黙の後、小さく頷いてその提案に同意を示せばゆっくりと立ち上がって)