未来喰いとデバッカー【近未来ファンタジー/日常/戦闘/一部人数制限有】

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(ビル街の中、緊急封鎖された区域内に巨大な未来喰いが鎮座している。その姿は球体の中央部から無数の触手を蠢かせ、絶えず蒸気を噴き出している異形で、その大きさは一戸建ての家と比較しても遜色ない程に見える。そしてそんな未来喰いの周りにカメラが浮いている。カメラにはビー玉がくっついており、その場から動こうとしない未来喰いを撮影している。)

うっはー……いやぁ、カメラ越しとはいえ近づくと大迫力……もうちょい、もうちょいいけるかな？

(未来喰いの近くのビルの屋上に落ち着きなくタブレット端末を操作している男が一人。リーダー格だろう未来喰いを発見したはいいが、自分の装備だけで倒せそうにないと判断し応援を要請し、到着するまでの時間、未来喰いの様子を記録として撮っておこうとカメラを回していた。未来喰いはそれを認知しているのかいないのか、カメラを攻撃する素振りも無く、ただ触手をゆらゆら動かしているだけだ。その様子を観察し、まるで自由研究中の小学生のようにカメラの先の標的に夢中になっている)