検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…ううん、元々無かったような物だし、あの場所に居たってことはどうせロクでもない過去なんだろう。だから、気にしてない。
(ひとまず後遺症が残るようなことにはなっていなくて安静を言い渡されると診察室を後にした。ひとまず安堵を共有するもどことなく気まずい空気が流れて退院手続きの間も上手く話が出来なかった。相手に荷物を持ってもらって病院を後にする、歩を進めながら隣から記憶のことを探るように言われると一瞬動きが止まる。結局親友がいたということも中学生としての思い出も全部嘘であの宗教組織は自分が記憶喪失なのを知っていたがその過去については知らなかった。自分については何も知る事が出来なかった事実に瞳が揺れた。ちらりと相手を見るが目は合わさずに直ぐに逸らして前を見ると淡々と言葉を返す。何があったとしてもあの研究所にいたのは変わらない。もし本当に自分が彼の親友だったら今回の事態を招く程自分が消えて悲しませたことになる、ならば何も無い方がマシだろう。揺らぎを振り切るように、自分に言い聞かせるように言葉を続け、掠れかけた声で気にしてないと口にした。それから数歩歩いて足を止めると視線を迷わせてから「…結局、君の言ってる方が正しかったね、話を聞かなくてごめん」と謝罪を告げて)
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