検索 2022-07-09 20:46:55 |
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っ……ぅ、う……、ッ!
(一段と強まった知識の光の放出に解放された手は微細に震え、額には汗が伝い鼻筋には赤い筋が出来る。異物を前にして本棚の記憶を搾り取ろうとするシステムに意識が朦朧としていた。遠くで誰かが叫び合ってるのが聞こえる。本当の親友の名を言い当てられた彼は力を失いされるがまま床に転がって、信者達も今の相手には敵わない。次々に床に倒され祈りを捧げていた信者達が一纏めにされると僅かな間隙が出来る。声にならない呻き声をあげながら近くに何かしらの気配を感じると焦点の合わない目でそちらを見る。そしてス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ンで椅子に組み込まれた回路ごと断ち切ると火花が散って一気に情報の奔流が止まる、繋がりが断ち切れた途端体を強ばらせていた物がなくなり、糸が切れた操り人形のように相手の方へ崩れかける。相手にもたれて浅い呼吸をしながらこの家にあった甘い香りではない慣れ親しんだ香りを感じるとぐちゃぐちゃに乱された頭の中「…しょ、うたろう……」と記憶にある名前を呼ぶ。それと同時に回路が破壊され儀式が中断されたのを知れば信者達が『これでは儀式が…!』『教祖様、啓示を…御言葉を…』と未だ縋るような声や怒号、呟きの声をあげていて)
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