検索 2022-07-09 20:46:55 |
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ッ、ああ、しょ、た…ッ゛!?
(探し求めていた過去の記憶なんて無く親友だと名乗った彼はこの場所に連れて来るための案内人だった。そんな絶望に漬け込むように淡い光を発すると意識の中の本棚が勝手に動き出してそこから引き出された情報が頭に流れ込んでくる。光の粒が脳内を掻き乱して振り払いたいのに拘束されていればまともに動けず小さく指先が震えた。周りで信者が祈りを捧げれば捧げるほどその声が脳を揺らし注がれる情報量に他所の声は聞こえなくて相手の存在にも気付けずにいた。思考がノイズに埋もれて悲痛な声を上げていると一瞬その衝動が僅かに緩和される。ぼやけた視界の中でその理由を探ろうとすると見慣れたシルエットが映った気がした。同時に金属音が響いて腕の拘束が無くなれば相手が助けに来てくれたのだと確信して名前を呼ぼうとする。だが同じ頃彼は相手の腕を強く掴み『俺達はライトに、教祖様に救って貰うんだ!教祖様は俺達に答えをくれる』とさらに叫ぶ。それに応じるように周りの信者達も『どうか私たちに救いを』『御覚者の導きを!』と祈りを捧げるようになると更に突き刺すような痛みと言葉の奔流は強くなる。言葉にならない呻き声をあげ、脳に過負荷を受けたせいか鼻筋から血が伝う。唇が震えて求められるまま啓示のような言葉を発してしまいそうになる、全て自分ではなくなり好きに使われそうになる恐怖が侵食する中、健人は相手の腕を強く強く掴んでは『これがライトの役割なんだ』と強く訴えていて)
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