検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…っ、僕じゃ、ない……なんで、
(足音だけが響く階段を降りると地下通路が続いていた。彼の案内でさらに奥に進んでいくが胸のざわめきは消えない。厳重な扉をまたくぐるとその先には円形の模様の入った黒く塗られた石の床を薄暗い照明が照らして異様な光景が広がっていた。その中心に机と椅子があってその上に古びたアルバムのようなものがあった。そこまで行ったところで『ここに君が知りたかった物があるよ』と促され胸の奥に引っ掛かるものを覚えながらページを開いた。体育祭、教室、文化祭、放課後、色んな場所場面で健人と少年が肩を組んだりふざけ合って笑ってる写真が現れる。だがその少年はどれも自分ではなかった。期待を抱いていた分その落胆は酷くてすがる思いで一枚でも自分の写真がないかページを捲る。アルバムの最後のページ、そこにはかつて捕えられて教祖様として使われていた自分の写真が挟まっていて思わずアルバムを落とす、信じられない物を見る顔で彼の方を見れば『皆ライトが来るのを待ってたんだよ、おかえり』と熱の篭った声で微笑まれた。逃げなきゃと本能的に後ずさった瞬間入ってきた扉に施錠の音が響く。さらに柱の裏から笑顔の白い装束の信者達が現れ各々『教祖様』『お待ちしておりました』と唱えながら腕や肩を強く掴まれる。「や、やめろ!離して!」と全力で抵抗するも複数人には適わず玉座のような椅子に座らされて腕を金属製の枠で拘束されてしまう。その目の前には彼が居て「健人、騙したのかい」と問いかけるとにこりと笑うばかりで『さあご覚醒の儀を』と唱えると部屋の空気が変わり床の模様が淡く発光した。同時に強制的に地.球.の.本.棚にアクセスし情報が脳に流れ込むようになれば悲痛な声を上げ、その声は扉を隔てた相手の元にも届いて)
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