検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…翔太郎、……ああ、僕には頼れる仲間と相棒が居るのを忘れていた。 …ありがとう、翔太郎。
(時間の歪みを直してこの街を守ると意気込んだのにその為に必要な切り札を敵の手に渡す行為を相手にさせてしまったことに顔を上げられないでいた。だが相手が自分の前でしゃがんで抱きしめられ背中をぽんぽん撫でられるとその温かさにつられてゆっくりと顔を上げる。見覚えのある相棒の目で見つめられながら自分が告げた言葉を送り返されると大きく瞳が揺れる。こちらを励ますように笑顔が向けられると心を覆いつくそうとしていた闇が晴れて行く心地がした。相手を見つめていると岩場の向こうから聞き覚えのある騒がしい声が聞こえてきた。目を向ければ居なくなっていたモ.モ.タ.ロ.スとウ.ラ.タ.ロ.ス.にリ.ュ.ウ.タ.ロ.ス、そしてキ.ン.タ,ロ.スが憑依している良太郎が紫のオーラを纏った鬼をなぎ倒していて皆が鬼を倒そうと力を合わせている光景が広がっていた。笑みを輝かせる相手にさらに声をかけられると悩みや憂いは吹っ切れて漸く笑みを見せた。まだ勝敗は決まっていない、ならばやるべき事をやるだけだ。今度は芯のある声でお礼を伝えるとこちらからも軽く抱き締めてから立ち上がった。戦場を見ると鬼は紫のオーラで強化されているものの良太郎達の加勢もあって戦況は押して押されてを繰り返している。そして青銅鏡を手に入れた後の一連の行動と三枚目の壁画のことを思い出すと「あの鬼は切り札で自分や鬼達を強化する時、青銅鏡を空に掲げていた。鬼が強くて近付けてなくてもその隙なら遠くから切り札を狙えるかもしれない」と相手に案を出して)
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