匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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……!
ありがとうございます……ね、すく戻ってくるから待っててね?
( 一時はどうなる事かと思ったが、一件落着の雰囲気に祭りの賑わいを取り戻しつつある北通り広場。しかし、やはり何か言語化できる程ではないのだが──この頃には、恋人の様子への違和感は、既に疑念から確信へと変わっていた。とはいえ、何かあったかという問は先程本人から否定されたばかり。やっぱりお疲れが溜まっていることにご自分でも気づいてないのかしらと、市民たちへの講話が終わったら今度は相手を診るべく、ちゅっと軽い頬への祝福と共にかけた言い含めを、果たしてギデオンが守ってくれたかどうか。とにかく今日はゆっくり休んでもらおうと考えていた計画はしかし、建国祭の警備体制について大々的な見直しが始まってしまえば、こちらの心配も虚しく、益々ベテラン剣士は忙しくなるばかりで。 )
──……ギデオンさん!
お会いできてよかった……!
( これ、替えの服がそろそろ無くなる頃かと思って──そう数日ぶりに捉えた恋人の姿は、少しくたびれていても、それがかえって名画のように美しい。たった数日ぶりだと云うのに、運命の再会でもしたかのように相好を崩し、虫の声が響くロビーを跳ねるように駆け寄ると。相手のために伸ばし始めた巻き毛を払いながら、手に持っている包みを掲げて見せて。
本当はこんな言い訳など用意せずに、どれだけ会いに来たかったことか。相手の仕事を邪魔してはいけないと思っていても、数日前の相手の様子が気にかかってならず。いつギデオンがふらっと帰って来ても良いように、ここ数日の夕食のメニューが全て相手の好物だったことは秘密だ。せめて自分に出来ることをと、ギデオンのシャツに疲労回復の祝福をかけ、相手の私書箱にでも届けておこうと思っていたのだが。タイミング良く休憩中らしい相手の隣に、あえて掛けなかったのも、忙しい相手に気を使わせては悪いと長居はしないというポーズのつもりで。 )
お疲れ様です……お仕事、如何ですか……?
ご無理なさらないでくださいね。
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