──　小料理屋　胡蝶蘭　──　〈　無登録　／　指名制　〉　

　【>１１９】　一ノ瀬様



（　服装に対する反応が想像以上だったのか〝魅力的〟や〝見惚れる〟等は彼女からしてみれば勘違いしてしまう発言で、自惚れないようにと言い聞かせるも嬉しさが勝り「一ノ瀬様に魅力的と言われたら勘違いしてしまいますね。青砥には馬子にも衣装と言われて失礼な奴なんだから。」嬉しそうに語るも、とある従業員の名前を挙げながら珍しく口調が砕け。ＩＤの件について望みが叶うと嬉しそうに傍に置いて用意してあったスマホを手に持つとＩＤ検索して追加。すぐに〝ありがとう〟という猫の可愛いスタンプを送り「お返事はいつでも構いませんので、気軽にメッセージできたら嬉しいです」穏やかないつも見せる笑顔で言葉紡ぐと先に日本酒のオーダーをと奥へと消えるがすぐに戻るといつもの様に徳利とお猪口を前へ置き。持ってくるまで秘密にしておきたいのかどんな料理かは明かさずにおり「料理は既に完成させていますので、すぐに持ってきますね？」それだけ言うと再び奥へ。トレーに乗せて持ってきたのはお店では珍しい麺類で。夏用に開発されているのかスープは冷たく、冷やしラーメンと言った方が早いだろう。丼を置いてから箸も渡すと説明を始めて　）
まだ試作の段階なのですが冷やしラーメンを作ってみました。スープは塩ベースで蛤や魚介類で出汁を取り、あっさりに仕上げました。具材は鶏チャーシュー、メンマ、葱となってます。麺はストレートが好きなのでストレート麺に。…どうぞ召し上がれ。