扉 2022-03-14 22:16:06 |
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>花音
ああ、件の…… ( 相槌程度に耳から入ってきた言葉を反芻する。それが以前彼女から聞いていた、あちらで話題になっている流行り病だということは深掘りせずとも分かった。抱きしめる腕に無意識に力がこもる。それは、こちらも安全とは言えないものの、ここでなら何からでも彼女を守りきる覚悟と自信がシキにあったからだった。少しだけ身体を離して額を合わせる。ちらりと目を合わせれば、冗談混じりの口調であながち冗談でもない提案をひとつ口に出した ) しばらくこっちにいればそのウイルスに気をつける必要もなくなるわけだが、検討する気はねぇか?
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