前園学園（ 3L / 人数制限無 ）　　

>>98
瀬良せんせい


あら、うふふ。腕相撲でもしてみます？私、とっても強いんですよ。

( 羨ましい、と彼の口から零れた言葉に思わずくすくすと可笑しそうに笑ってしまえば冗談交じりに腕相撲でもしてみるか、とからかってみる。人生で優雨は1度も腕相撲で負けたことがない。というのも、家に併設された道場で開催された腕相撲大会では、小さなやわこい手を握った堅物たちがそれを握りしめて机にたたきつけられるはずもなくへにゃへにゃになった上で優雨の怪力が炸裂したのでほぼ反則に近い上の勝利なのだが。と、彼から差し出されたチョコレートに年相応にぱぁあ、と瞳を輝かせては彼の手からそうっとチョコレートを1つだけ摘んで。 「 嬉しい、チョコレート大好きなんです。 」 と、花が綻ぶようなふわふわとした笑顔を浮かべてはありがとうございます、とお皿の形にした手の上にちょこんと乗ったチョコレートにそっと目を落とした後に、また彼の方を見上げてにこにこと。 )




>>99
律さん


思ったことをそのまま言っているだけですもの。

( ただの肩を竦める仕草も、まるで海外の映画に出てくる俳優たちのように様になっている彼を見ながら、またさらりと。お世辞だったりが言えないバカ正直な彼女にとって、綺麗なものに綺麗だと言うのは小学生が学校の給食がカレーだと気づいた時に出る「やっなあ」と似たようなものだ。お風呂に入った時に出る声と一緒。優雨はにこ！と機嫌よく微笑んだ後に、彼から告げられた褒め言葉にきょとん、と目を丸くして。が、すぐにふにゃりとした笑顔を浮かべては 「 うふふ、じゃあワルツを踊れるようにならなきゃ。それから12時の鐘がなったら急いで帰るの。 」 と冗談交じりに言葉を返して。お姫様と言えば、初対面の王子との息ぴったりのダンスである。それならばその練習をしなければ、と。 )




>>102
椎名せんせい


吸うよりも見てる方が好きなので。お空にゆらゆら消えていくのがすてき。雲みたい。

( 彼がぽんぽん、と隣の地面を叩いたのを見てはぱっと表情を明るくさせればそのままちょこんと彼の隣に体育座りをして。太ももの下で両手を組み、膝部分に頬をつけて彼の方を見つめては上記を返す。それから、優雨は実はタバコの匂いも嫌いじゃない。この年頃の女の子はアウトローに惹かれてしまうものなのだ。だが生徒の身を案じてタバコを消してくれる優しき愛煙家にはそんなことを告げず、ただただいつものように穏やかな春のように笑うだけで。 「 それに、自分で空に吐くのなら煙よりもしゃぼん玉がいいです。私も今度屋上で吹いてみようかしら、 」 こんなに天気のいい、晴れ渡った青空にふわふわと漂うシャボン玉を想像しては両手でそっと口元を隠しながらうふうふと笑う。彼は気にしているらしいが、やはり隣に居るとしっかりと見上げられる彼を見ては茶色の瞳と視線を絡めてにこ！と微笑んで。 )