うたいてしぼう 2022-01-21 21:39:28 |
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はあ…よし、集中だ集中。
ッ……、!?
『わぁ、花ちゃんが的外した!これは大惨事だよ。花ちゃんどうかしたの?悩み事かい?もしかして花ちゃんにもアオハルな恋が…!?お母さん心配だよ、とっても心配だよー!』
主将変なこと言わないで下さい!貴方お母さんじゃないでしょう!?それに西園寺くんはそんな人じゃないです!
『はは、こりゃぁ重症だな…。花ちゃんが惚れた男は西園寺ってのかい。聞いたかい副主将さんよ。』
「勿論よ主将さん。花ちゃん、男は星の数ほど居るんだからいい男を見つけなさい。西園寺くんというのね、たしか2年B組、花ちゃんと同じクラスよ。」
『かー!アオハルじゃんかよ!私もそんなのしたかったよう…しくしく。嗚呼しくしく。』
だから、違うって、言ってるぅ…。副主将はその情報なんなんですか。どうにかしてくださいよ。
『…まだ茶番のツッコミが出来るぐらいは正常か。恋に溺れるなよー?』
「激しく同意するわ。」
うるっさい!っ。
(時は進み部活。弓道着を着た花はいつもより調子が変で集中しろと頭には言い聞かせていたものの珍しく的を外した。それをフレンドリーでオカン気質の主将といつも冷静なのに謎の莫大な情報網と好奇心が強い副主将に目撃されたしまった。もはや漫才、茶番になってきてしまったので強制的に大声で止め、一つ矢を打つと、真っ直ぐ、ブレることなく的の真ん中に。ふうと息を吐けば主将と副主将は諦めて自分達も部活動に戻った。)
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