刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 何かをして気を紛らわせたいという相手の気持ちも分かる気がした。じっとしていると、身体の内側に残る“恐怖”がじわじわと身体を侵蝕して行きそうで、他の事に意識を向ける事で其れに気付かないフリをする。相手の言葉に頷くと、やがて甘くまろやかな香りが漂い始め、それがまた少し気分を和らげた。マグカップを持ってソファに近づいた相手の言葉に顔を上げると、若葉色の瞳と視線が重なる。「……お前は、体温が高いからな。」という答えは、ある意味照れ隠しのようなものなのだが、仮のこの場に相手の同僚2人が居れば、何故そんな事を知っているのかと問い詰められた事だろう______そんな事は気付きもせず、相手の肩口に軽く顎を乗せるようにして距離を縮める。感じていた寒さが僅かに解け、無意識の内に僅かに強張っていた身体から少し力が抜けて。「…お前がどうにかしてくれなければ、俺は犯罪者に仕立て上げられていた。感謝してる、…あんな事に巻き込んで悪かった。」相手の体温を感じたまま、静かな声色で感謝と謝罪の両方を紡いで。 )
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