刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 誰よりも繊細で優しい相手の言葉。ちゃんとわかっているとばかりに柔らかな微笑みと共に頷く。___これで終わりならばどれ程良いかと思うものの、悪魔と取り引きした以上あの男は例え地球が滅びる目前であろうとも契約を遂行するのだ。『__互いが互いを思い遣り寄り添う…面白いくらいに微笑ましい姿ですが、俺は苦しんでる警部補を見たいので、…はいこれ。首に刺して此処を押すだけ。中身が無くなったら針は危ないのでちゃんとキャップして下さいね。』案の定カウンターの中から遣り取りを見ていたクラークは、清々しい程綺麗な笑みと共に、注射器の危険性までもを説きながらそれをミラーに渡し。___手の中の注射器は酷く冷たく重たかった。実際は拳銃よりも、手錠よりも、断然軽いものの筈なのに、“心を殺す”凶器だからだろうか。首元に刺すと言う事は相手は刺される瞬間を見る事が出来ない為、より大きな恐怖を感じてしまうだろう。今すぐ握り潰し粉々にしてやりたい気持ちが膨れ上がるものの、そんな事をすれば相手は今度こそ犯罪者として逮捕されてしまう。「……エバンズさん、ごめんね。」傍らに立つクラークを睨み付けてから、震える感情を押し殺す様に相手を真っ直ぐに見詰める。それから注射器のキャップを外し、深く息を吐き出した後。片手は相手の頬に軽く添え、一度親指の腹で撫でてから相手の首筋に注射針を突き立て中の液体を体内へと流して )
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