物書キ見習イノ青葉子 2021-11-22 18:31:02 ID:ad3241738 |
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「え。っあ、うわっ」
あ、落ちる。てか、落ちてる。後ろの人のせいで、踏み外したんだが!?
「あっおい!」
グイッと腕が引っ張られる。若干肩が死にそうなんだが。
「だいじょぶか?あがれる?」
「あー、えーと。無理ですね」
「そっか。じゃ、引き上げるから離すなよ」
よっこらせっと、なんて爺くさい台詞で僕を引き上げる彼。少しして、僕はフェンスの内側まで引き上げられた
「ありがとうございます...?」
「なんで疑問系なんだよww」
心底愉快そうな彼にイラつきながら考える。疑問系になったのは、死にたかったのに引き上げられたことと、彼の姿。白い髪と満月と同じ色の瞳。男の僕がいうのもなんだが、綺麗な顔で。目元の朱が妖艶な雰囲気を出していた。それと...耳と尻尾...耳と尻尾!?
「耳と尻尾!?」
「あは、そんな驚くなよー。まあ、気にしないでくれよな!」
「気にするけど!?」
にぱーと明るく笑う彼...なんか、さっきちょっと気まずそうに話しかけてただろうが。どこいったし。
「な、こんな夜中にひとりじゃ危ないよな。よし、オニイサンが部屋までついてってあげるぜ」
「いや、それストーカーですよね?」
「でも一人で帰ったら補導されるぞー?」
「あー、うー...」
「ほいじゃ、決まりな」
「俺、天狐リク。お前は?」
「雨宮...暁です」
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