主 2021-09-20 10:26:34 |
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>一樹くん
おや、何かを期待して言ったわけではありませんよ。強いて言うなら貴方の素敵な着物姿、ですかね。
(ふふ、と口元に手を当てて笑い、少し考えた薄灰色の着物と紺色の帯を手に取る。肌着と足袋も棚から取り出し手渡しながら)
着付けのお手伝いは長襦袢からさせていただきますね。お散歩に出かけられるようでしたら履物も用意しておきます。
(彼が着物で街を歩いてくれれば観光客の目にも止まるだろうという邪な考えだが。それとも一緒に散歩をと誘おうか。そんなことを考えながら着替えるようにと更衣室へ促し)
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