トピ主 2021-09-01 18:06:46 |
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キルティ)そのあたりは、考えてなかったな。一応支給したのは、4つのローラーがついたローラーブレードなんだけど。(車と同じ感じに付いているタイプ。立ちやすい)
キルティは魔法で見せた。
キルティ)そうなのか?初心者の私でさえ立てたから立ちやすい物だと思っていたのだが・・・
キルティは考えたが
マレウス)単にバランスが良かったからなのではないのか?
と、マレウスに言われ
キルティ)そうかもしれません。
と、顔を抑えくずおれた。
キルティ)昔からセベク達と一緒に鍛錬してればバランス力も鍛えられる。
キルティは顔を抑えたまま、息を吐くと
キルティ)セベク、シルバー、貴方達も立てるかやってみて。
キルティはそう言うと二人分のローラーブレードを出した。
セベク)分かりました。
セベク)しかし、それでは若様の護衛が出来なくなってしまいます。バイトのせいで、若様の護衛を休むなんて、僕には出来ません。
セベクははっきり言った。
キルティ)仕返しされたら、どうするの?せめて、仕返しされない方法を考えたらどうだ?
キルティは、麗奈の魔法薬を見ながら言った。
リリア:わしは絶対に裸など見せぬぞ。それに、おぬしは護衛される側じゃろうに
シルバー:マレウス様のそばにいるのだから、安心して俺たちに守られていてほしい
セベク)その通りだ、人間。痛い思いをしたくなければ、おとなしく僕らに守られているんだな。人間は軟弱な生き物なのだから。
セベクははっきりそう言った。
キルティ)それじゃあ、この魔法薬は危ないから没収だ。
キルティは麗奈から魔法薬を取り上げた。
キルティ)これもかなり高度な調合なのに、一度で作り上げたのは褒めてやろう。だが、魔法薬は危ない物も多い。これは、クルーウェルに渡しておく。
キルティは、魔法薬を見ながら言った。
マレウス)リリアも本気でセベクとシルバーにモストロ・ラウンジで働くよう言ったわけじゃないのだろう。だから、僕の護衛の心配しなくても大丈夫だ。
マレウスはそう言って、麗奈の頭を撫でた。
キルティ)ああ、もう脱いで構わないよ。それはあげるけど。
キルティは、ニッと笑った。
セベク)いいんですか!ありがとうございます、キルティ様。
キルティ)今日は、サポートしなくても直ぐに休んで良かったな。
キルティは安心した。
セベク)あそこまで言ったのです。人間も改めたのかもしれません。
マレウス)これを、今後続けられるか見ものだな。
マレウス)そうだな、僕らも寝よう。
マレウスも、そう言って、立ち上がった。
キルティ)私も休みます。明日から忙しくなるなぁ。
そう言って、談話室を出ていった。
キルティ)そろそろ、学校に向かうか。
キルティは今日こそは、学校でゴーストの情報を調べる為に、立って皆が寝静まるのを待っていた。前回、ベッドに入って待っていたら寝てしまったからだ。ショーで使った黒いフード付きのマントを羽織り、窓から外に出ると、急いで学校へ向かい、魔法で中に入った。
キルティ)し、静かだな。
キルティは、真っ暗で静まり返った廊下を見て、呟いた。そして、音を立てないように歩き、図書室へと向かった。
セベクは寝る支度をしていたが、廊下を誰かが歩く音がして、扉をそっと開けた。
セベク)あれは、人間?
セベクは、麗奈を見つけ、声を掛けた。
セベク)人間、こんな時間にどうした?
消灯時間の為、声はいつもより少し小さくした。
セベク)ココアか。それなら、僕が作ろう。キルティ様が、1番美味しいココアの作り方を最近教えてくれたんだ。僕も飲んで、今まで飲んだココアの中で1番美味しかった。
セベクは麗奈を守るようにしながら厨房へ向かった。
セベクはキルティのココアのレシピを見ながら、ココアを作った。
セベク)出来たぞ。僕が作ったんだから感謝することだな。
セベクは、自分のココアも作り、ゆっくり飲んだ。
セベク)キルティ様の作るココアは1番美味しい。とても優しい味がする。
セベク)人間に作ったのはついでだ。
セベクは、少し顔を赤くして、そっぽを向いた。
その頃、キルティは図書室に着いたところだった。
キルティ)よし・・・魔法で開けて・・・もう一度鍵を閉めれば・・・
キルティは図書室に入りながら言って、フードを取った。
キルティ)早速、歴史書を調べよう。 キルティは、歴史書のある本棚を見た。
キルティ)確か50年前・・・えっ!
キルティは驚いた。なんとあの殺人鬼ゴーストが生きていたと思われる年50年前の本が全てなくなっているのだ。
キルティ)誰か借りたのかな?貸し出しリストを見よう。
キルティは貸し出しリスト見た。しかし、誰も借りていなかった。
キルティ)そんな・・・これじゃあ調べられない。
キルティは焦った。
セベク)飲んだから赤くなっただけだ。だが、もらってやる。
セベクは、麗奈から水を受け取った。
キルティ)必要な部分だけ消えるなんて、そんな事があり得るか?これもゴーストの仕業か?
キルティは、何故本が無くなったのか考えていた。
セベク)根詰めすぎず、適度に休憩を取りながらやることだ。人間は軟弱な生き物だからな。
セベクは、やれやれと言った感じだったが、これは彼なりの応援だ。
セベク)ああ、おやすみ。
セベクは、カップを洗っていた。
キルティは、あれから少しでもゴーストの事が分かればと思い、魔物の本や、事件に関する本など読んだが、肝心の50年前の本が無いので、目を引くものが無かった。
キルティ)ダメか・・・
セベク)すぅー
セベクも後片付けを終えて、直ぐに部屋に戻り、眠っていた。
ビクッ!
キルティは、突然名前を呼ばれ、驚いた。声をした方を見ると学園長がいた。
キルティ)なっ・・・なんで、ここにいる!この時間帯なら、誰もいないと思ったから、忍び込んだのに!
キルティは、椅子から立ち上がって、言った。
キルティ)草花の成長を促進させる魔法薬だな。部活の時、見せてもらったよ。学園長、これも渡しておく。少々危ない魔法薬なのでな。
キルティは、麗奈から没収した服をとかす魔法薬を学園長に渡した。
キルティ)人の子がマレウス様の護衛をしていて、危害を加えられそうになったら、相手に掛けると言っていた。が、止めておいた。
キルティは、ため息を着いた。
キルティ)確実に仕返しされそうだからね。
キルティ)ああ、うちの寮生だからな。だから、私達が守らなければならない。
キルティは、そう言って一息つく。そして真剣な顔で学園長にこう言った。
キルティ)学園長、図書室の本が一部紛失しているよ。
と言った。そして、学園長が持っている草花の成長を促進させる魔法薬を見てふと思った。
キルティ)(何で、魔法薬がここにあったのだろう?普通なら、薬学室や準備室に保管されてるはず。汚してはまずい本が大量にある場所に忘れるなんて不自然すぎる・・・)
キルティは、そんな事を思っていた。そして
キルティ)(まさか!この学園長、偽物・・・?)
キルティ)歴史書、50年前から数冊ほど。
キルティは、そう言って、歴史書の本棚を見せた。殺人鬼ゴーストが生きていたと思われる年数分の本がごっそり無くなっていて、棚の奥があらわになっていた。
キルティ)(いや、そこまで!?)
キルティは、聞きながら思った。そして
キルティ)取り敢えず、私は寮に帰る。まさか見つかるとは思わなかったよ。次は、少しの気配にも気付けるようにしておかないと。
キルティは、学園長にそう言った。
キルティは、手を振って図書室を後にした。が、ため息を着いた。
キルティ)はぁ~、何で肝心の物が無くなるんだよ。教師でさえ、借りたらリストに記入するのに。しかもあの辺りの歴史書はあまり借りられない。お陰で残っている本の上には埃があった。明日からは、本を探した方が良さそうだなぁ。スケジュール少しずれるけど、仕方ないなぁ。
キルティは、空を見た。空は明るくなり始め、白かった。
キルティ)明け方か・・・ついつい学園長と話し込んでしまったな。しかし、何故、勝手に入り込んだ事を注意しなかったのだろう?まぁ、ラッキーだから、いいか。
キルティは、そう呟きながら欠伸をした。そして目を擦る。
キルティ)どうしよう・・・寝てないせいで、今になっていい具合に眠気が・・・早く戻らないと、魔法で戻るか。
キルティは、そう言って魔法で部屋に戻った。そして、今起きたかのように装うために、マントを脱いで、制服に着替え始めた。
セベク)よし、そろそろシルバーを起こしに行こう。
セベクは自分の準備を済ませ、シルバーを起こしに行った。
セベク)シルバー、起きているか?
セベクは、シルバーの部屋をノックした。
マレウス)人の子、そろそろ起きないと遅刻するぞ。
マレウスは、麗奈の部屋に入って麗奈を起こしていた。一方、キルティは、
キルティ)眠い・・・一睡もしてないし、無理もない。でも、学校行かなきゃ。今日はローラーブレード教えなきゃいけない。
キルティは、眠気に耐えながら体を動かしていた。
マレウス)おはよう、人の子。
マレウスは、麗奈の頭を撫でた。
マレウス)部屋の外で待っているから、着替えたら、一緒に行こう。
マレウスはそう言って、部屋を後にした。
キルティ)リリア・・・おはよう。夜更かししちゃってね・・・寝不足なんだよ・・・(嘘、本当は一睡もしてない。徹夜明けだ・・・)
キルティは、眠そうな顔で言った。少しクマも出来ている。
マレウス)待ってるぞ。
マレウスは、出る前に、麗奈に優しく微笑むと扉を閉めて、麗奈を待った。
キルティ)そういうわけにもいかない・・・今日の放課後からローラーブレードの講師をするんだ。授業に出ないで、それだけするなんて、不自然すぎるし、かと言って、教えると言ったばかりで休むなんて行ったら、無責任と言われる可能性が高い。しかも、相手はあの悪徳商人寮だぞ。面倒事はごめんだ。
キルティは、そう言って眠そうにしながら歩いた。
キルティ)取り敢えず、休憩時間は寝るようにする。そうすれば、少しは回復するだろう。
マレウス)来たな、行こうか。
マレウスは、早速歩き出した。
キルティ)分かっている。
キルティは、そう言いながらフラフラ歩いていった。
キルティ)ただの寝不足・・・(嘘、一睡もしてない・・・正直寝たい・・・でも、寝たら授業が・・・ローラーブレードの講師が・・・)
キルティは、倒れないように必死だった。少しでも気を緩めれば眠気に負けて寝てしまうと思ったのだ。
キルティ)とにかく、学校行かなきゃ・・・今日は魔法史からだったな。行こう・・・
キルティは、立ち上がって、歩き出したが足元はさっきよりも覚束ない。寧ろ、ひどくなる一方だ。ついには、足が縺れてキルティは、コケてしまった。
キルティ)ギャン!
キルティ)痛い・・・幸い怪我はないから、いいけど。とにかく行かないと。しかし、コケたのに目が覚めないなぁ。寧ろ、眠くなる一方だ。
キルティは、再び立ち上がり、覚束ない足取りで、独り言を言いながら、歩いていった。
マレウス)寝不足と言っているが、まるで一睡もしていないように見える。今までは、寝不足でも、しっかり目を覚ましていた。しかし、全く目が覚めないということは、寝てないということじゃないのか?
マレウスは、キルティの様子を見ながらセベク達に言った。
セベク)キルティ様、徹夜で何かを調べていたのでしょうか?
マレウス)キルティ、ゴーストを調べる為に何かしてるのか?
キルティはマレウスにそう言われ、足を止めた。そして
キルティ)いえ、何も。急ぎますので、失礼します。
キルティはそう言って魔法で消えた。
セベク)まるで、逃げるように行ってしまいましたね。
マレウス)何をしているのか、探ってもはぐらかすか・・・どうやって突き止めよう・・・皆はキルティから何か聞いていないか?
マレウスは、キルティ以外の者に聞いた。
中の人)シルバーには軽くゴーストの事を話してます。他のものには話していません。シルバーには、最悪、危険な場所に行かなければならないことまで話してます。一応、書いといたよ。
セベク)しかし、僕らが行けば、また逃げ出すかもしれません。かと言って人間でも同じ可能性も低くありません。怪しまれずにするには、どうすれば・・・
セベクは腕を組んで考えた。
マレウス)いい方法かもしれないが、透明な姿でキルティに触れれば、キルティは、見えない敵と見なして、攻撃してくる。前に、水中に引きずり込まれた時から、かなり敏感になっているから、容易ではない。
セベク)では、睡眠薬を何かに混ぜて飲ますのはどうですか?気付かれにくいのでは?
マレウス)ダイヤモンド達に頼みたいが、理由が理由だからな。あまりゴーストの事を話すのも気が引ける。
マレウスも考えていた。そしてシルバーを見ると、
マレウス)そういえば、シルバーが菓子を作ったりした時は、よくキルティは食べているな。
と、ふと思い出したよう言った。
マレウス)シルバー、このキャンディに睡眠魔法を付与させておいた。自分が買ったと言えば、キルティは信じるはずだ。今すぐ、追いかけて食べさせろ。拒否するなら無理矢理口に放り込んでも構わない。僕が特別に許す。
マレウスは、ピンクと銀の縞模様のキャンディをシルバーに渡した。
その頃、キルティは鏡舎の近くで休んでいた。学校を通った後では目立つため、通る前に少し休むことにしたのだ。
キルティ)バイトのある日に、学校に忍び込んだのは間違いだったな。
キルティは眠気を必死に抑えながら言った。もう意識を保つのもやっとなのだ。
キルティ)キャンディ・・・
キルティは受け取ったが、あまりに眠いせいで食欲がなかった。だからシルバーに困った笑顔でこう言った。
キルティ)ありがとう、だがすまない。生憎今は食欲がないんだ。これはシルバーが食べて構わないよ。
キルティはそう言い、シルバーの手にキャンディを握らせた。
キルティ)頭を下げるほどのことか?今は本当にいらないんだよ。
キルティは少し不思議な顔をして言った。
その様子を離れた所から、見ていたマレウス達は
マレウス)仕方ない、シルバーにもう一度言うか。
マレウスは、魔法でシルバーの脳内に話しかけた。
マレウス)シルバー、断れば無理矢理にでも口に突っ込めと僕は言った。特別に許すとも言った。シルバー、そのキャンディをキルティの口に入れるんだ。
キルティは、咄嗟に口を閉じて、キャンディが口に入るのを阻止した。そして、シルバーの腕を掴み、抑えた。
キルティ)(いつもなら、引き下がるのに、強硬手段に出るなんて、このキャンディ、何か仕込んでるな。なら、絶対に入れられないようにしないと。眠いけど・・・抑えなきゃ・・・)
キルティは、必死に抑えた。しかし
マレウス)強情だな。
マレウスは、キルティに魔法を掛けた。するとキルティの力が抜け、口が勝手に開いた。
キルティ)なっ!もがっ!
キルティは力が抜けた時にシルバーがキャンディを口に突っ込みキャンディを食べてしまった。
キルティ)吐き出さなきゃ!
マレウス)シルバー、キルティの口を手で塞げ。
マレウスは、続けて、シルバーの脳内に話しかけた。
キルティ)んんっ!んーーー!
キルティは、口を塞がれて藻掻いた。しかし、シルバーの力が強く塞がれた手を退けられなかった。
キルティ)んーーー!んっ、んんーーー!
キルティは、足をバタバタさせて暴れたが、シルバーは全く動こうとしない。キャンディの甘みが喉をつたっていく。
キルティ)んぅっ!うぅー!
キルティは次第には涙まで流し始めたが睡眠魔法が効いてきたのか
キルティ)ん・・・んぅ・・・
キルティはゆっくりと目を閉じ、そのまま暴れず眠りについた。
マレウス)何とか眠らせることが出来たな。
マレウスはキルティの口からキャンディを取り出した。
マレウス)眠ったままでは、喉に詰まる。眠らせることが目的だったから、これはもう処分しておこう。
キルティは、薬のせいでぐっすり眠っていた。
キルティ)すぅすぅ
キルティは、寝息を立てて眠っていた。
マレウス)確実に一睡もしていなかったな。今は、目覚めるまで寝かせておこう。
マレウス)そうだな。
マレウス達は、学校に向かったが、道中セベクが何かを思い出し、マレウスに質問した。
セベク)若様、キルティ様は今日オクタヴィネル寮の方々にローラーブレードを教える予定でした。その件はどうします?
マレウス)駄目だ。
マレウスははっきり言った。
マレウス)相手はオクタヴィネル寮の者だ。愚か者の相手をさせるわけにはいかない。
マレウスは、そう言って、少し考えると
マレウス)アーシェングロットに伝えておこう。僕が言ってもいいが、会う可能性が低い。各々、会ったら伝えてくれ。キルティは体調を崩して欠席している。今日はローラーブレードは休みだ。初日からすまないとな。
マレウス)ああ、急ごう。
マレウス達は、そう言って、足早に学校に向かった。
学校
ケイト)キルティちゃん、来ないなぁ。いつもなら、もう着いてもおかしくないのに。それに俺の隣にいつも座るし。
ケイトは両隣の空席を見ながら言った。いつも隣にはキルティが座るのに、今日は来ておらず、不思議に思っているのだ。
ケイト)リリアちゃん、おはよう。珍しいね、キルティちゃんが体調崩すなんて・・・今まで、眠そうにしてても体調悪い時なんてなかったからさ。
ケイトは、少し驚いていた。
ケイト)キルティちゃん、モストロ・ラウンジ以外にも何かやってたの?
ケイトは、働きすぎと聞いて、キルティが他にもバイトを掛け持ちしてるのかと思った。
ケイト)眠かったのかな?
ケイトはルチウスを見ながらも授業を聞いていた。
エース)おう、ところで今日キルティ先輩見かけなかったけど、どうかしたのか?
麗奈:うん(薬品を調合しながら説明して)
デュース:麗奈、最近無理してないか?
麗奈:大丈夫だよ。実は今日ね、部活でルーク先輩がアフタヌーンティーを食べさせてくれるって
デュース:え? 部活で?
麗奈:どんなものが出てくるか楽しみなの
デュース:いいな。僕も一度食べてみたいけど、あれって女子向けの食べ物じゃ…
麗奈:そんなこと言ってたら、一生食べれないよ?
エース)でも、俺らは麗奈の護衛を直々に頼まれてるんだ。だったら、麗奈の側を離れるわけにはいかねぇだろ。そもそも今日はキルティ先輩休んでるんだから。
エースはニヤッとしながら言った。
麗奈:ルーク先輩のことだから華やかなものを養育費のしてくれるかもよ?
デュース:あまり女の子に近いのは…(ハートのケーキやクマの顔のクッキーなどを想像して)
エース)いや~、トレイ先輩もいるし、他の部員は皆男だから、そこは考えてるんじゃね?あのルーク先輩だって考えなしでやるような先輩じゃないし。
エースは、考えながら言った。
エース)ルーク先輩、サプライズ好きだもんな。こっちも粉末に出来たぞ。
エースは、すり鉢を見せた。中には変わった色の粉末が入っている。
エース)おう、任せろ。
エースは、麗奈とバトンタッチし、大釜をかき混ぜた。
その頃、ディアソムニア寮では
キルティ)あれ・・・
キャンデイによって、眠っていたキルティがようやく目を覚ました。
エース)ここまで完璧に出来たんだ。ぜってー貰えるぞ。
エースは、笑顔で言った。
キルティ)私、何で眠って・・・
キルティは、体を起こした。そして時計を見る。
キルティ)10時過ぎ!遅刻じゃん!早く行かないと・・・
キルティは急いで立ち上がった。しかし、少し睡眠をとっただけでは、あまり回復はしない。体がまだ重く、思うように動けずキルティは目眩を起こした。
キルティ)くっ・・・とにかく行かないと。
キルティは、目眩に耐えながら部屋を出て、ディアソムニア寮を出ようとした。扉を開け、外に出ようとした途端
キルティ)・・・・・・・・・・!
キルティは誰かに体を引き寄せられディアソムニア寮に引き戻された。
キルティ)なっ!はなっ・・・んっ!
キルティは、何者かも分からないものに口を塞がれた。振りほどこうにも相手ががっちり体を掴んでいる為、腕さえ、動かせなかった。
キルティ)んーーー!
キルティは、口を塞がれても必死に叫んだ。そして、目を開け手を見た。しかし手を見て驚いた。なぜなら、自分を拘束している相手は全身真っ黒で、まるで影のような存在だったからだ。
キルティ)(これは、相手が勝手な行動をしないようにする為の強制魔法・・・こんな高度な魔法が出来るのは・・・あの4人の誰かだ!)
キルティは拘束されたまま、この影の存在を分析した。自分を寮から出さないために、監視役として、4人のうち、誰かがこの影の存在を作ったんだと。オルトに頼まなかったのは、キルティがオルトなら、簡単に跳ね除けてしまうと分かっていたからだろう。影は、キルティを拘束したまま動かない。しかし、叫ばれても困るのか相変わらず、口は塞いでいる。
キルティ)んんっ!んーーー!んー!
キルティは、必死に藻掻いた。しかし、影は微動だにせず、キルティを離さなかった。キルティは影の足を蹴ろうとしたが、影は実体を持たないため、キルティが足を蹴ろうとしてもすり抜けてしまった。
キルティ)(自分は私を拘束できるのに、こっちの攻撃は無意味って厄介だ!)んんっ!んーーー!
キルティは、影に腹が立った。キルティはその後も暫く叫んで藻掻き続けた。
クルーウェル)グッドガールとグッドボーイだ。よく出来ているな、仔犬達。Excellentをやろう。
クルーウェルは、3人にExcellentを与えた。
エース)やったぜ!
エースは喜んだ。
エース)やっぱ、久々にExcellent貰えた。
エースはガッツポーズをしながら言った。
キルティはあれから叫び続けたが、次第に喉が枯れ、叫べなくなっていた。
キルティ)んっ!んん・・・ん・・・
キルティは、それでも藻掻いていたが、藻掻く度に、影が体をより強く拘束し、痛むのであまり藻掻けずにもいた。すると、少しだけ、影の拘束が緩くなった。
キルティ)(緩くなった!)
キルティはその隙を逃さず、必死に払いのけると、走って、再びディアソムニアを出ようと扉に手を掛けようとしたところで、影が今度は腕を掴み、キルティは再び拘束された。
キルティ)あっ!んうーーー!
しかも今度はキルティは少し持ち上げるように拘束した。キルティは背が小さいせいもあって、足がつかず宙づり状態で拘束されてしまった。
エース)麗奈、薬学と錬金術得意だもんな。一緒に組めば、失敗もしねぇから先生に怒られない。成績も上がって、補習も受けなくて済む。一石二鳥だな。
エースは、ヴィランな笑みで言った。
キルティ)(足がつかない、動けない、苦しい・・・)
キルティは、あれからも藻掻いていた。しかし、口を塞がれている為、鼻呼吸していたが、必要な酸素が追いつかず、苦しくなってきたのだ。おまけに、影は先程と違って、少しずつ力を強めキルティの体を締め上げていく。それも相まって余計に苦しいのだ。しかもかなり痛い。
キルティ)(これ以上締め上げられたら、痛みで気絶する・・・藻掻けば更に締め上げられるし、どうすれば・・・酸素も足りないし、そのせいで思考もままならない・・・振り払いたくても、拘束されて宙吊り状態だと上手く動けない。
キルティは、足を動かすが、相変わらず攻撃は利かなかった。しかも暴れるキルティを影は更にギリギリと締め上げていく。
キルティ)んっ!んんー!
キルティは痛みで悲鳴を上げていた。キルティは首を振った。口を塞ぐ手を払い除けたいのだ。しかし、顔の半分をしっかりと覆っているせいで、外れる気配は微塵もない。キルティは、痛みで泣き出してしまった。床に涙が滴っていく。それでもキルティは暴れた。それと同時に拘束は強くなる。
キルティ)んん!んんーーー!んっ!んーーー!
キルティは痛がりながらも必死に藻掻いた。しかし、酸素が限界を迎えると同時に、身体も痛みも限界になり、影が余計に力を込めてキルティは締め上げると
キルティ)んっ!
キルティはとうとう痛みで気絶してしまった。強張った身体から力が抜けており、足もだらりと下げている。影は口から手を離し、キルティを抱きかかえると、キルティの部屋に向かい、部屋に入るとキルティをベッドに寝かせた。眠るキルティを優しく撫でたあと影は空気に溶けるように消えていった。
ケイト)今日は激辛ラーメンにしよう。
ケイトは食堂で、激辛ラーメンを注文していた。
マレウス)リリア、隣いいか?
マレウスも昼食を取り、リリアの隣に来た。
マレウス)ああ、お疲れ。
マレウスがリリアの隣に座るとセベクも昼食を持ってやってきた。
セベク)若様、ここにおられましたか。僕も昼食ご一緒してよろしいですか?
マレウス)ああ、構わない。
セベク)ありがとうございます。
セベクはマレウスの向かいに座った。
エース)じゃあ、俺は醤油。
エースも定番の味を選んだ。
マレウス)ああ、お疲れ。
マレウスがリリアの隣に座るとセベクも昼食を持ってやってきた。
セベク)若様、ここにおられましたか。僕も昼食ご一緒してよろしいですか?
マレウス)ああ、構わない。
セベク)ありがとうございます。
セベクはマレウスの向かいに座った。
エース)じゃあ、俺は醤油。
エースも定番の味を選んだ。
マレウス)あぁ、散々暴れたようだ。
マレウスは授業中、キルティが影から逃れようと必死に藻掻いている声がはっきり聞こえたようでやれやれと思っていた。
エース)うめぇ!
マレウス)僕らが帰った時に起こせば良い。影を監視役につけておいて正解だったな。
キルティが寮から出ないように用意したあの影は、マレウスが用意したものだった。
マレウス)少々荒いほうがキルティも止まるからな。
マレウスはそう呟いた。
エース)今日はほうきじゃなかったよな。何だろう?
マレウス)一睡もしていなかったし、先程、無理にでも学校に行こうとして、影に締め上げられていた。散々藻掻いたようだが、疲れたのか今は声が聞こえない。大方、藻掻き疲れて寝ているのだろう。クマも酷かったから今日は好きに眠らせた方がいい。
マレウスはそう言った。
エース)デュースは得意なんじゃね?陸上やってるし。俺は普通だけど。
エースは、デュースに聞いた。
中の人)麗奈さんの所はボール使うんですか?
リリア:さよう、あやつは無茶をしすぎじゃ
シルバー:それならいいんですが
デュース:部活でもよくやる
麗奈:バルガス先生にまたあーだこーだ言われそう
中の人:はい。まさか地域によって違うんですか?
マレウス)かなり抵抗したようだからな。帰る前に、好きな飲み物でも買おう。きっと声が枯れてると思うからな。
マレウスは、そう言ってパスタを食べていた。
エース)別に長距離走るわけじゃないんだから、大丈夫だろ。麗奈、短距離派だろ?それでもしんどくなったら、俺達が話しつけてやるよ。
エースはウインクして言った。
中の人)走り幅跳びは助走を着けて勢いよく飛ぶ競技なので、私も学生時代はよくやりました。でも、私達はボールは一度も使ってません。普通に助走つけて勢いよく飛び、着地した場所までの距離を毎度測ってました。着地場所は足を痛めないために、専用の柔らかい砂がありました。普段は雨などで濡れないようビニールを掛けて、風で飛ばないようにホイールが付いてないタイヤを重しにしてました。麗奈さんのボールはどう使ったのですか?
マレウス)かなり叫んでいたからな。リリアも聞こえていただろう?
マレウスは、リリアに聞いた。
エース)ほうきじゃなきゃ、麗奈も参加出来るもんな。
中の人)あら~
マレウス)塞がなければ防壁魔法が壊れていたかもしれんな。
マレウスは、フッと笑った。
エース)じゃあ、持ってって着替えようぜ。
セベク)そ・・・そこまで叫んでいたのですか?もしかして、影ではなく、何かに襲われたのでは・・・?
セベクは心配していた。しかし、マレウス達の言う通り、キルティは影に締め上げられ、気を失い、今は眠っているだけだ。
マレウス)キルティがどこから出ようとしても、影が捕まえる。それに、心配はない。この学校の者以外の者が寮に出入りすれば、影が即排除に向かうようにしてある。鉄壁の守りだ。その間キルティが、寮から出ようとしても、影は分身するようにしてあるから、部外者を排除、及びキルティの逃亡を阻止できる。
マレウスはニヤッと笑った。
セベク)流石、若様とリリア様ですね。素晴らしい魔法です。
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