匿名さん 2021-08-25 21:44:33 |
通報 |
犬飼
三谷さん→
心配しないで、僕も疎いんだ。
うん。その色、君に似合ってるよ。
(たしか、前はこんな風にゆったりとした恋愛をしたことが無かったな、と若い頃を思い起こしながら、何も知らなくて…と落ち込んでいる様子の彼へとそう言ってみる。
選び直した彼の手元にある色違いのキーホルダーを肯定するように頷いてもみた。探り探りだが、こんな風にもっと彼へ触れていけたら、と緩やかな表情の彼を見て思わずには居られない)
ふふ、よかった。
(彼も自分と似たような感情を抱いているということに安堵した。抱いている感情の程度がズレていると、互いに居心地が悪くなる、と言うことは何となく分かってはいるから、それを確認できただけで十分な安心を得た。
しかし、こんな風に彼を、人間を、心情を汲むと言う風ではなく情報として認識、処理しているのは如何なものか。)
そっか…君は甘いものは好き?
僕も好きだよ。甘い物は特にね
(選んだ理由を聞けば、彼が自分へ気を使っていたことを改めて知ることとなり、若干申し訳無さと、そんな事しなくても好きなのに、ともやもやした感情が生まれる。
甘い物は嫌いではない、寧ろ好物だ。餡蜜のような和からカンノーロのような洋のものまで、なんでも好きだ。
手元にあるクッキーを見ながら、じゃあ買おうか、とレジまで進んで行って)
鈴木
羽柴さん→
いいや、大丈夫だ。…持て余していただけだ、捨てるのもどうかと思ってな。
(開口早々揶揄するような口調に、前と変わらないなと呆れると同時に、何か別の心地のいい感情が流れ出してくるが、上手く言語化できず眉をしかめた。自分の趣味じゃない傘をチラリと目にやりながら、押し付けるように彼にそれを手渡す。もう一生会わないような相手なら、こんな物はすぐに捨てるのだが。)
いや、数年ぶりだ。…酒は好きか?
入るぞ
(彼に聞かれて、そう言えば年単位で来ていないことに気がついた。家で食べるほうが多いからか、そもそも外食自体が少ない。一番記憶に新しいのでコイツとハンバーガーを食べた店だ。更にその前、となると記憶が怪しくなってくるほどだ。そもそもコイツは酒が飲めるのだろうか、と今更ながら気がつくが、大丈夫だろうと勝手に決めれば、店の中へと入っていく。
居酒屋特有の騒がしさを聞きながら、案内されて席に着いた。小さく仕切られたボックス席のようらしく、彼の対面になるように座れば。)
…好きなものを頼め
(メニューをちらっと見ても、この場合何から頼むのが正しいのか、彼が何を食べるのかが分からず、とりあえず彼のほうへとメニューを開ければ、どうぞ、と言わんばかりに視線を寄越した。酒は何を頼もうか、と別にラミネートされてあるメニュー紙を見て。)
トピック検索 |