匿名さん 2021-08-25 21:44:33 |
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犬飼
三谷さん→
あ、そういう事じゃないんだ。
あはは、ただ君はこっちの色じゃなくていいのかなって。いや、こだわりが無いならいいんだよ?僕は君とお揃いならいいんだ。
(間違ってしまったと言わんばかりに、不安を抱えている彼の表情に、困った笑顔を浮かべる。そして、入れ替えようとする手を止めれば、彼の好みを伺うようにそう言ってみる。手を止めてしまったので、彼はそのままコレを買うのか、とじっとその様子を見ている。)
そっか、嬉しいな。…はは、ちょっと浮かれ過ぎちゃった?
(彼と共通の物を持てば、その度に今日の事を思い出して、何か彼との間にできているほつれのような物を直せるのではないかと、考えていたが。彼は今日の事をどんなふうに思っているのだろうか、彼も同じ気持ちだったらいいな、と身勝手な期待を込めた。)
うん、そうだね。……でも、自分の子供はもう良いかな…
君、こう言うお菓子が好きなの?
(確かに自分の中で薄れていく、子供の欲しさにそう呟いた。元より、人へも物へも感情を持ちにくいタイプの人間だ。自分の子がまたできても、愛してやれる自信がない。
横から彼を覗けば、意外にも水族館の可愛い生き物がプリントされたクッキーで。
クッキーが好きなら今度からお土産にクッキーでも買っていこうか、おも考える。)
鈴木
羽柴さん→
それなりだ。お前は…聞かずもがな、と言った感じだな。
時間は7:30頃に、場所はこの前飯を食べた店の近くに、森貴族って店があるだろ、そこだ。遅れるなよ。
じゃあ、また後で。
(喜を含ませた声で電話に出た彼に、相変わらず元気そうだと言う風に言葉を返してやれば、場所と時間を伝える。森貴族は、ごく普通の居酒屋チェーン店だ。何処がいいかと友人に聞いた結果がこれだ。値段もそれなりに手頃だし、と言う理由が殆どで友人はそこを選んだらしい。正直、他にどこがいいかと言うのも分からなかったので、そこにした。今回は、コチラが奢ると言った体で行こうと考えながら、他に要はもう無いと、言って電話を切る。
出かける支度をしながら、もっと洒落た店のほうが良かっただろうか、とも考えたが、もう言ってしまったあとだ。
何時ものように白いラフな服を身に着けて、時間に間に合うようにこの間の傘を持って家を出る。雨は降っておらず、まだ外も明るいため、たまに視線を感じたがそれでも気にせずに店の前に着く。
時計を見れば時刻は十分前を指していて。
彼の到着を待ちながら、スマホを弄り始める。ロック画面もホーム画面も妹との写真ではなく、もうシンプルな白の壁紙になっていた。)
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