ビギナーさん 2021-07-25 07:08:21 |
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>ロベリア・ロザリンド
(彼女の本心が垣間見えたような気がした。出たら目で虚言が多く何を考えているのか分からない相手の、少しばかり悲壮に満ちた微笑みに、自分の胸がキュッと締め付けられるのを感じた。再び曲が変わり、神を讃美して信仰を励ます歌を歌う相手の歌声は相変わらずで、なんだか泣きたくなった。こんなにも美しく感動的な歌や音楽を奏でられる。その性格さえもっとまともならば今以上に重宝されただろう。しかし何ともならない。仕方ないとしか言えない。彼女が、肩翼の天使マリーナ様やこの天界、魔界のことをどう思おうが勝手だ。返す言葉も見つからなくて、俯いて音楽をただ聞いていることしか出来ず)
「…ロベリアは、本当にそれでいいの?」
(地面に視線を落としたまま呟くように問い掛けた。出まかせが多い相手のことだ。本心の一端が見えた気がしたのだが、それも実は偽りだったとしたら。彼女も自分自身で気付けない深層では違うのではと。今更何を言っているのかと思われるかもしれないが)
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