ビギナーさん 2021-07-25 07:08:21 |
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>シャトール殿
「はは、あたしの歌は特別さ。聞けば傷は痛くなくなってまた戦線に戻れる。」
(ひとしきり笑い終わった後、ピアノのキイを勢いよく叩いて一曲を終わらせると間髪入れず今度は白煙で曇る指先ながら二曲目に入り。一曲目がどことなくアップテンポなジャズだったのに対し、二曲目は技巧を凝らした指さばきで大人しく神々しい雰囲気のソナタを奏でつつ赤い瞳を何度かぱちぱちと瞬きさせて「相変わらずお優しいねぇ、シャトール殿。だが過ぎた優しさは身を滅ぼすよ。特にあたしなんかに掛ける優しさはね。…あたしにとってこの音楽は天界のお偉方を見返すための手段だ。目的じゃない。そのためにどんな犠牲が出ようがあたしの知ったことじゃないね。」また早口にそうまくし立てると、取り上げられそうになった煙草をごくりとそのまま嚥下してべぇ、と舌を出し)
>アザレア
………これはまた凄まじいな。
(表情は変わらないものの、若干嫌悪を帯びたような口振りで目の前の生き地獄を眺めて一言。正にそれは凄まじく、裂かれた腹から真っ赤な内臓をぶら下げた天使が片腕のない悪魔と斬り合っていたり、重傷の天使が関節の稼働範囲を明らかに越えた動きで飛び上がったりと見るに見られぬ光景…時々見える健康な天使は彼の率いる騎士団の団員たちだろう。この生き地獄の創造者が一瞬で彼の脳裏に浮かんだ…ロベリア・ロザリンド。不思議な色の髪に鮮血の瞳を持つ「二対」の天使。「………さて、これを元老院にどう弁解するか。」呆れたようにそんなことを呟きつつも普段通り剣を構え、あたかも闘争本能を掻き立てるように戦場に届くアップテンポなジャズに鼓舞された他の天使と同じように鬼神のごとき戦いぶりを見せて)
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