ビギナーさん 2021-07-25 07:08:21 |
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(ここは、異質な空気漂う廃墟の街。いわゆるゴーストタウンで、大きな建物のほとんどは大きな傷跡を残しツタが絡まって寂れた情景と化していた。灰色と緑にまみれたこの場所で、驚くべきことに花が咲いていた。それも一輪ではなくたくさんの花が、色とりどりの花弁を開かせて堂々と咲いていた。その花達は一般的なものもあれば、季節外れ、見たこともない、存在しないものもあった。不思議な光景だ、しかしもっと不思議なのは無人のはずのゴーストタウンで靴の音がする事だった。それは花達の元へ向かっていた約10㎝ほどのピンヒール、これだけ見れば女性かと思うかもしれないが、それは違った。この靴の持ち主は燕尾服を着た男性であった。その男は片手に持ったジョウロで愛情いっぱいの水を丁寧にかけてあげた。憂いを纏ったような目の彼は人間ではない、背中には濡れ羽色の翼を持っている。そう悪魔なのである)
……
(彼は口の端を釣り上げながら、黙々と水を与え続けた。全ては大好きな"あの子"のため)
(/私も絡み文投稿させていただきます)
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