加木 七都 2021-05-13 17:45:56 |
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あの、編入の許可についてなんですけd──…。
(相手が隣に座った事を確認してから一呼吸置き本題に入ろうとした瞬間全く関係の無い話を始める校長の姿に目を丸くさせ「本当に無関係の話し出したよこのネズミ…」と密かに思いつつどう対処しようかと考えて居た矢先相手がすかさず突っ込みを入れる声に安堵の息を零した後再び息を深く吸い込み)
─編入の許可についてなんですが、ハッキリ言います。此処で私もヒーロー学等について学ばせて下さい。元連合の一人が何を言い出すんだと思われるかもしれませんが…私自身誰かに守られてばかりなのは嫌いですし、私も誰かの為になりたいんです。だから、お願いします。
(根津校長)
─こほん。…うん、その熱意はとても伝わってくるよ。痛い程にね。でも、もし君を編入させたとして雄英高校に対しての周りの評価や周りの目はより一層厳しくなってしまう…、それは何故か…言わなくても分かるね?まぁ、加木さんの場合…そこ迄他の面子よりも余り表立って動いては居なかった様だし、知っている人はごく一部に過ぎない。
……だから、編入は勿論OKさ!但し、私からの5つの条件を飲んでくれればの話。
1つ目、絶対に自分の過去は話さない。元々連合に居た事も含めてね。
2つ目、ヒーローとして必ず成功させる事。此処は雄英高校、ヒーローを育てる場だからね。生半可な気持ちでは無い事は分かっているけど、一応。
3つ目、学生寮の使用は不可。本当は許可しても良いと私は思ったんだけど…、嫌悪感を抱く生徒も居るだろうから。そこは許して欲しい。
4つ目、ヒーローになるに当たって仮免許試験があるのは知っているだろう?その他にも強化合宿や野外授業などなど…それに関して君は基本的に日時をズラして行わせて貰うよ。場所も本来なら事前に報告があったりするけど、それも非公開。そうでもしないと、いつ何処で君が、雄英高校の生徒達が危険な目に遭うかも分からないからね。
そして最後の5つ目。──万が一君の過去が公にバレてしまった時、即刻退学。
以上が私からの条件だよ。…もしOKなら、此処にサインと印鑑、あ…証明写真……は又編入学試験後に持って来てくれるかい?
(爆豪からの割り込みに咳払いして温かなお茶の注がれた湯呑みを各自に配り終え地に着かない足を揺らしつつ加木からの熱意の篭った言葉に頭を頷かせ普段通りの話し方で編入学についての話を進めて行くとOKの言葉に喜び噛み締める加木の様子に短い手をピッと彼女へ向け一つ一つゆっくりと条件内容伝えればテーブルの隅に置かれた数枚の用紙を滑らせる様に引っ張り其の儘加木の前に運ぶと胸ポケットに差し込んでいたボールペンを取り出し其れを紙の横に置き)
……!!あ…有難う御座います…!条件の方も、分かりました。元々自分が居た場所が居た場所、なので。それは自分の過去であり、消し去ろうとしても絶対に消えない過去ですから。
私の過去についてバレる様なヘマはしない様に心掛けます。本当に知っているのはA組の皆と、B組の一部ですし。マスコミやその他の人にバレない様努力します。
(まさかのあっさりOKな事に拍子抜けするも余りの嬉しさに飛び跳ねたい気持ち何とか抑えながら根津校長からの条件に頭を縦に揺らし強く真っ直ぐな眼差しで根津校長見詰めて居ると目の前に置かれた記入用紙へ目線落とし置かれたボールペンを有難く借りて名前や生年月日等必要事項を記入した後カチンとペン先引っ込め持主に返し)
(根津校長)
…よし!じゃぁ今スグ編入手続きを進めて…と言いたい所だけど、君の場合何処まで動けて何処まで出来るのかが私達は分からない。だから君には編入学試験を受けてもらうよ。本格的な手続き、制服発注、ヒーローコスチュームのデザイン記載はそれに合格してからさ!試験内容は極秘。ぶっつけ本番!何が起こるか分からない!それが雄英高校だからね。日程については後日手紙で送るから、それを確認して準備をお願いするよ。
今日は来てくれて有難う、2人とも。…あ、爆豪君とは少し話があるから残っていてくれるかい?加木さんは外で待っていてね、直ぐに終わるから。
(加木が記載を終えた紙を受け取ると見易く且つ少し丸みのある文字に口元に笑みを浮かべて其れをテーブルの上に裏返して置き今後の説明話してから、今度は加木から爆豪へ目線向ければその言葉に加木が頷きながら「分かりました。」とだけ述べ席を立ち深々と頭を下げて去る彼女の背中見送った後向かい側の席から降り立ち、トコトコと彼の隣へ移動すると顔を上げ)
とても良い子だね、加木さん。本当に昔連合に居たとは思えない程。
君は─、加木さんがこの雄英に編入する事、反対じゃないのかい?
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