ヴィランの私とヒーローの君（〆）

えっ、や…だって…爆豪、何時もと違うから…//何かお洒落だし、か…かっこいいなって。…それに、こうして改めて一緒に出掛けるの照れ臭くて。
あ…うん…！い、行こ行こ…！！

（何時もと違う互いの意識が更に気恥しさを倍増させるのか未だトートバッグで顔を隠した儘素直に心境呟くと高鳴る心音落ち着かせる為何度か深く呼吸している最中カバンを握る手が退かされ赤い顔を見られない様背けるも背中を押される感覚と先を歩き始める背中に慌てトートバッグを肩に引っ掛ければ相手の隣へ小走りで近寄り相手の歩幅に合わせて駅へと続く道程を歩き出し）


わああああ…！！！これが水族館…！すっご…！！え、魚泳いでる！めっちゃ綺麗だし…！！

─はいっ！爆豪の分。今日連れて来てくれたから。

（電車に乗って数分もすると水族館のある最寄り駅に到着し改札通り抜けそこから少し歩いた所にトンネル型の大きな水槽がある事に目を見開かせキラキラとした眼差しで忙しなく辺りを見渡す中その水槽の中で泳ぐ沢山の魚が陽射しに反射し幻想的に輝く様子にハッとした様にトートバッグに突っ込んだスマホ取り出しカメラを起動させ何枚か写真を撮ったならチケット売場へ並ぶ相手の隣へ足早に移動しスマホを元の場所に仕舞って財布取り出せば少し興奮した様子で手に持つ財布握り締め前に並ぶカップルが支払いを済ませて中へ入って行くと順番が回って来たのか相手が財布を準備する前に高校生と書かれた画面をタッチし二枚入場券を購入すれば一枚相手へ差し出し満面の笑み浮かべ）