▼ 2021-05-08 17:42:32 |
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>来栖
(桧山は愛想よくニッコリ微笑んで会釈を返し。廊下の先の階段を登りながら「 桧山は優秀な家政婦だ。夕飯には期待して良いぞ 」相変わらず淡々と告げた直後、片手に抱えたままの桜が肯定するように偶然ワンと一声鳴いて。階段を上がって右に曲がった突き当りの部屋に入り「 今は使っていない客間だ。今夜はここで寝ろ 」ホテルのスイートルームのような家具が揃い、誇り一つない辺り桧山が毎日入念に掃除している事が言わずして伝わる部屋。室内のロッキングチェアにゆっくりと腰を下ろして勇心を見つめ静かな口調で)――――家が再建する目処はあるのか?大家から連絡はあったか?
(∥失礼します。少し早いですが、背後私用のため本日は落ちます。短い時間でしたが良い時間をありがとうございました、またタイミングが合えばいつでもお越しください。)
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