▼ 2021-05-08 17:42:32 |
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>花城さん
柴犬っす、すげえ懐いてくれて超可愛かったァ。
( 珍しく話を掘り下げた彼は余程犬が好きなのだろうと予想しつつ、実家暮らしの日々を思い起こしながら惚けた顔で愛犬の話を。相手の曖昧な返答には特段不信感を抱くことなく「なるほど」と合点がいった様子でコクリと頷き。ややあって到着が近づくと途端に心音が加速して、自宅とは比較対象にもならない豪邸が目に入ると、先程の忠告をもう忘れたのか窓に張り付くようにして釘付けになる。含みのある彼の発言から何となく心構えはしていたが、いざ容姿端麗な女性が姿を現せば動揺を隠せずしどろもどろになって。「えっ、ぁ、花城さん!あの人って」車内には彼以外誰もいないというのに、その先はつい声をひそめて )彼女さんか、奥さんですよね……!俺が今日泊まるの、邪魔になりませんか……?
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