▼ 2021-05-08 17:42:32 |
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>恋くん
恋く──( 信じられないくらいのスピード感だった。驚いているうちに、触れ合った唇。その柔らかさとこの距離感に、頭はショート寸前。「悪く、ないけど……」もはや恥ずかしいやら緊張やらは、一瞬回ってどこかへと消えてしまった。「誰にでもするとしたら、ちょっと悲しいな」ぽつりと呟く。一夜の過ちでも良いほどに好いてしまっていて、きっと引き返すのは難しい。「そっか、有り難う」カクテルを疑うことなく受け取って、そのまま一口。未成年の彼のことだからきっとノンアルコールだろうと油断しきっていたからこそ、喉を通るそれに驚いて。嚥下するとすぐにグラスを置き )これ、普通に強いやつ……恋くんは、ちゃんとノンアルコール飲んでる?大丈夫?
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