はちみつキャンディー　【　GL　/　無登録　】　

>>86

遅くなってしまってごめんね。累も毎日お疲れ様。僕も明日明後日はお休みだし、もう少し来れるといいんだけど（　ふふ　）


そう？それは嬉しいなぁ。じゃあまずは外に出ようか。累が気になる場所へ行こう。この時間からだしショッピングモール辺りでいいかな？……──うん？、っ、
（　青みがかった色素の薄い瞳を嬉しそうに緩やかに細め、委ねられた事を理解した上で敢えて最低限の事だけを決め、残りは相手の意思を尊重する案を出し。さて、それじゃあ素敵におめかしをした彼女を独り占めさせてもらおう。──そう思って気を抜いた瞬間、重なる手に改めて顔を上げるとすっかり詰められた距離に思わず息を飲み。意識と言えば意識。こんなにも人と近い距離で見つめ合うことなんて無かったが故に瞳を一度だけ右に逃がしてから再び見つめ返すと、動く範囲のみで重なる相手の手のひらの窪みを悪戯に指の背を使い、相手の忠告に気付くこと無くじゃれ合いの延長線上のつもりでなぞって　）……おかしな累。累が僕を他の子より少しだけ特別に思っているように、僕だってそうだからね。調子に乗っていいんだよ。