通りすがりさん 2021-02-15 18:05:16 |
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>58
「……うーん、それにしても遅いね。捕まったりしてない…といいけど。」少年は諦めたようにラジオを両手で抱き締め、出来るだけ音が外に漏れないようにしながら首を傾げる。
>テオ、デイジー&リリィ 加州清光 ALL
Bes「――人形に謝られるのは不思議な気分だが、まぁそう気にするな。…(ヤポンスキー云々について)そんなトコだ。大体今日まで日本人なんて実物は直接会った事も話した事も無かったんだがな!――お喋りは後にするぞ。今はあのボウズ(テオ)達と合流せにゃならん。」
肩上から相変わらずな調子の楽しげな人形な彼女(デイジー)の幼い声が補足する形で説明しつつ、自然、件の古風な身なりの東洋人の青年(清光)と足並み揃えてどうにか二人のいる地点まで走り込む。
Bes「おーいボウズ!…ふぅ――ひとまず何とか合流できたぜ。状況は変わらんが目先の厄介事からは逃れられたみたいだな。」
>テオさん、ベスさん、清光さん
「厄介事……」
「………」
「ヤメテヨリリィソンナ冷メタ目デ見ルノ……ゴメンッテバ……」
「コレデ死人ガ出タラブン殴ッテタワ…ソレデ、ココカラドウスルノ?」
(厄介事、と呟くデイジーにジト目で見るリリィ。ましてや「ぶん殴る」という言葉が出たことから、お転婆だということが分かるだろう。その後リリィが話を変え)
>63、64
「あ、無事だったんだね。よかった。そういえばキミにはバタバタしてて名乗るの忘れてたけど…僕はモノ。」少年はぱあっと表情を年相応に明るくして微笑み、思い出したように自己紹介をした後先ほどと同じく握手を促すかのように手を差し伸べる。「看守さんたちは無力化できたんだけど…僕、この牢獄の外の街についてはほとんど知らないんだ。だから、もっと危険かもしれない。…ねえ。どんな悪夢でも見据える覚悟は、ある?」鍵束から一際重厚そうな作りの牢獄正面の扉を開く鍵を選び出すとどことなく大人びた口調で相手を真っ直ぐに見つめて問うた。
>テオさん、ベスさん、清光さん
「大丈夫ヨ!皆一緒ダカラ怖クナイ!」
「ウン、大丈夫!」
(2人とも元気よく返事をし)
>67
「そっか。じゃ、開けるよ。」少年はその答えを聞いて安心したように微笑み、鍵穴に鍵を突っ込んでがちゃりと回す。金属の軋む耳障りな音を立てて扉が開き、どんよりとした重い空気が漂う歪な街が見える。
>69
「…しっ。動かないで…」モノは後に着いてくる同行者たちを守るように細く華奢な右腕を伸ばし、夢の牢獄の前に聳える巨大な二体の龍の像をきっと睨み付ける。「…この像は、僕たちのうちの誰かが見てないと僕たちを襲う。…ここは僕が見てるから、先に行って。」モノは振り向かないままにこりと微笑むと像を睨む。
>テオさん、ベスさん、清光さん
「ワカッタ。…ダルマサンガ転ンダミタイダネ…」
「デモ、ドノクライミルノ?アンマリ長イト別ノ人ニ見ツカリソウ…」
(一応承諾はするが、どのくらい見てないとダメなのか気になり聞いて)
>70
「…この街は静かなんだ。だから離れたら石畳を足で叩いてくれたらいいよ…聞こえるから。」モノは像を睨みながら答える。
>モノさん、ベスさん、清光さん
「ワカッタ……キヲツケテネ…」
(デイジーが不安げな顔をして言うと、その場をそっと離れようとし)
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