胡蝶の夢 【中華＆和風ファンタジー/妖怪/仄々、日常/NL】

>>all

──、いらっしゃい。“いつもの”だね。用意してあるよ。

( 煌びやかな世界、たくさんの人の活気で賑わう声が沢山聞こえてきて。そんな犇めき合う建物の隅っこに『薬屋』と書かれた提灯と看板を掲げる小さな小さな薬屋がひとつ。ここいら一帯は有難い事に利用してくれていて、最初こそ少なかった棚が今では壁一面にいっぱいいっぱいになっていて。灰の出ない不思議な煙管、口元に咥えて燻せては微かに虹色に輝く紫煙を吐き出し室内はそれらで、充満していて少し煙たいが店主である本人は全くもって気にしていない。長めの文机に広げた帳簿へ視線を落としひとつ瞬きをしては、左側に置いてある肘掛へ掛け、やや身体を斜めに体重を預けると心地よい鈴の音を響かせながら引き戸が開くと、常連の顔。そろそろ薬が無くなる頃なのは承知済で人当たりの良さそうな笑みを口元に浮かべさせて、少しだけ白い耳を動かしながら煙管をパクリと口元に咥え、机の隅に置いてあった小さい紙袋を摘み相手へ差し出し、礼と金銭を受け取れば緩く手を振り見送り )




( /主様。
参加許可の方ありがとうございます。
とりあえずall宛に文を置いておきます。
癖のある息子ですがよろしくお願い致します。 )